2014年12月13日土曜日

ついにフルアコ最終兵器へ ~EASTMAN AR-175CEをゲット

たまにフルアコが欲しくなり、ヤフオクや楽天を見ていた。

というのも、手持ちのIbanez AF-75も善戦はしているのだが、やはり音はイマイチ鳴らないのと、安い中華ギターの特徴でフレット脇の仕上げが粗いので、バリというほどではないものの、ポジションを早く変えると金属のザラザラした粗い面が手に当たる触感もやや気になるところであった。

俺の他のジャパンビンテージなどはその辺の仕上げは丁寧なので、余計AF-75の粗さが目立った。とりあえずそこそこ可愛い女の子だと思って付き合ったけど、ちょっとガサツであまり気が利かないので何だかイヤになってきた、みたいなところであろうか。

価格帯としては6~7万円くらいのIbanezかEpiphoneあたりがいいと思ったが、欲をいえば10万円ちょいくらいの、新興メーカーのものがいいかとも思った。上手くないのに高いのは勿体無いという気分と、もう30年ギターを弾いているのだから、まあそこそこのモノを持ってもいいのではないかという気分が、いつも拮抗している。


新古並の中古AR-175CEをゲット

ある日、楽天とヤフオクで実売12万円程度のEastman AR-175が6万円で出ているのを見つけた。色はアンティーク・レッド。自分は基本ブラウンサンバーストが好きなのだが、ネットであれこれ画像を検索していて、Jim Hallおじさんみたいなアンティークな赤もいいなと思った。

ところが、数日悩んで、でも6万円で中華ギターの最高峰として評判のいいEastmanが買えるならいいと思い、心を決めて、しかもセコい俺としてはポイントの付く楽天で買おうと思ってサイトに行った。

ところが残念なことに、俺と同じタイミングで決心した人がいたようで、サイトにはそのEastmanはなくなっていた。あのギターとはご縁がなかったのかと諦めていた。


そうこうすると、たまたまふらりと入った三鷹のHARDOFFで97,000円で同じEastmanのAR-403が売られていた。そのときは妻子がいたので派手な活動は自粛せざるを得なかったが、その次の休みのタイミングで買おうかと思っていた。

と思ったが、何げに日課である「フルアコ」のキーワードでヤフオクを見ていたところ、何と6万円弱で中古のAR-175がアップされていた。一度は諦めていたのに、これもまたご縁がと思って、AR-403とどちらがいいか半日ほど悩んだが、ややオリジナル(ダキスト系のシルエットだが)っぽい403よりオーソドックスなGibson ES-175系のこちらのデザインの方が飽きが来ないだろうと、また値段も3万円以上違うのにも目が眩み、「落札する」ボタンを押してしまった。


売主の方はすぐに対応してくれて、2日後、ライフル銃が入りそうな大きなハードケースがうちに届けられた。

大きくてブライトな生音

ギターは新品同様のいい状態であった。しかも出品者の方を評価して評価履歴を見ると、何と俺が半月前に狙っていたAR-175を落札した履歴があった。何だ、あのAR-175が結局オレのところに来たのか、と御縁を感じた瞬間であった。

さっそくハードケースから取り出し、緩めてあった弦を巻く。親指ピッキングで鳴らすと昔もっていたフォークギターも顔負けの豊かで大きな音が出た。

アンプにつながず、まずはDm9-G7-Cmaj7とかAm7-D7-Gmaj7とII-V-Iで弾いてみる。これだと言いたくなるジャズの音が出てきた。

固いメイプル合板のせいか、生音はけっこう大きい。ソリッドギターに慣れた人なら驚くレベル。というか、普通の中央に丸い穴のあるクラシックギター(下図右)と遜色ない。



次に、iPhoneの安い無理やりヘッドフォン端子につなぐオーディオインタフェースを使い、ヴァーチャルアンプであまりゲインを上げずにクリーントーンで弾いてみる。トーンを1とか0にしても、意外にブライトな音がする。木の鳴りの音量は十分に伝わってくる。

また仕上げも滑らかで、弾いていてポジション移動しても安い中華ギター独特の引っ掛かる感じは全くない。何だか自分の腕が上達したような錯覚さえ覚える。

次にアンプ(Fender Sidekick Reverb 15W)につないでみる。

音はやはり明るい、というか若干トレブリーなくらい。

それをベースに、ややイコライザーの高音(Treble)を絞って中音(Middle)を少し前に出し、本体のトーンを0から2くらいに絞ると、ジャジーな音になってきた。

本物のオールドGibson ES-175を弾いたことがないのでどのくらい違うかは分からないが、フルアコのウォームでファットな音は得られるし、単に175コピーという側面だけでなく、中身は現代のジャズシーンに対応できる独自のフルアコースティックのエレキギターと言ってもいいだろうと感じた。

まだあまり弾き込んでいないので何ともいえないが、プロでも使えるレベルのギターではないか。

最近再評価して気に入っているYAMAHA SA-700のセミアコ、Seventeen Seven Exrubato、そしてこいつの3本で人生後半戦は持ち切れるのではないか。特に親指ピッキングでジャズをやるなら、これで決まりだと思っている。


<2018年4月追記>
これはこれで週に何度かのペースで弾いているのですが、これまた伝統的なフルアコースティックギターという、Ibanezの限定モデルや安物のテレキャスターシンライン (いちおうセミアコ?)をゲットし、こちらを使う頻度はちょっと減っている昨今です。

本格的なフルアコ、Ibanez ARTSTAR SF301 VNをゲット
中華シンライン・テレキャスターSX KTL-300を試す


2014年12月2日火曜日

またまたプロにウクレレを教わる ~今回はIbanezを持参

日曜日に浅草にある老舗ウクレレショップKIWAYA主催のウクレレセミナーに行った。といってもチューニングの合いにくい直回しペグのFamousのソプラノウクレレ(KIWAYAプロデュースのMADE IN JAPANウクレレ)は最近すっかりご無沙汰で、代わりにインドネシア製のLANIKAIのテナーウクレレかIbanezのコンサートウクレレのいずれかを使っている。


今回はコード弾きの組み合わせでカッティングしながらコードソロを弾くテクニック~ジャカソロと呼ばれている~であるため、少しコンパクトな方がやりやすいだろうと考えて、Ibanez UEW30PDEを選択した。パドゥクという意味不明の木材で作られていて、火星のような赤い色が特徴的だ。また脇にプリアンプとLEDチューナーが付いているので、ヘッドにチューナーを付けなくても調弦できるのがうれしい。

いまは後継のもうちょっとショボいモデルになってしまったが、これは実売2万円程度の値段のわりにはなかなかよく出来ていて、特に俺のこだわりのネック脇のフレットの仕上げが丁寧で手触りがすべすべしている。安い中華ギターなどではフレット脇の加工が雑で引っかかる感じがあるが、それから比べるとなかなか優秀だ。


演奏自体は何と来年還暦というウクレレの第一人者、キヨシ小林先生から、先生が独自にアレンジしたWAMの「ラストクリスマス」をコードソロで弾く練習をした。コード弾きから少しずつメロディを付けていき、やがてリズムを変えたり、16ビートで刻んでアクセントを付けたり、わりとシンプルなアレンジからいろいろ派生させつつ、ジャカソロの入門としては満腹の内容であった。

相当乱暴にジャカジャカ弾いたが、チューニングの狂いもほとんどなく、さすがIbanezという感じ。最近ギターもIbanezのフルアコを弾いたり、中華製とはいえIbanezの品質はさすがだ。