2015年12月13日日曜日

コスパイヤフォンの追求 ~Zero Audio ZH-DX210-CB (Basso)を試してみた

いちおう音楽ファンとしては、出歩くときのイヤフォンにはそれなりに気を使っている。


これまで使ってきたのは、まずKOSSのTHE PLUG。これは低音がしっかり出るし、2千円でお釣りが来る値段にしてはけっこう好みの音質で初代から使っている。残念ながら初代は一度Yシャツと一緒に洗濯してしまったが、乾いた後でも何だか聴いて分かるような劣化もなかった。

その後残念なことに断線してしまい、2代目を買う。初代より少し作りが弱いようで、こちらもまたまた洗濯機に入れてしまい、片方のチャンネルから音が出なくなってしまった。性懲りもなく二代目の2台めを買ってしまったが、最近まで愛用していた。

THE PLUGは材質はプラスチック製だが、筐体からホルンのように直径1mmくらいの筒が延びていて、その周りを耳にはめ込むスポンジが覆っている。このフレンチホルンみたいな構造で、しっかりした重低音を出しているように思う。

そもそもイヤフォンは外に出て乱暴に扱ったり、落としたり、なくしたり、そのうち断線したりするので、あまりお金を掛けなくてもいいように思うが、それであれば、これが一番いいチョイスだと思っている。

次によかったのはJVCのHA-FXD-70だ。これは堅固なメタルボディにしっかりしたチューブ型の管から音が出てくる仕組みになっていて、低音から高音までバランスよく、しかも迫力ある音が出る。3千円前後で買える価格帯では、最強といってよい。

ところが、電気的に抵抗が大きいのか、堅固なハウジングが振動を抑えすぎるのか分からないが、他のイヤフォンに比べるとボリュームを上げないと音がよく聴こえないのだ。半世紀酷使してきて俺の聴覚細胞が最近減ってきているせいかもしれないが。

とはいえ、今は次の代のモデルが出てしまったので、これをゲットするには市中に残っている僅かな在庫を狙うしかないので、注意されたい。まあ後継機種もいずれ試聴してみたいとは思っているが。



というわけで最近はKOSSをもって通勤や外出にもっていっていたが、先日、某物欲系雑誌を立ち読みしていると、Zero Audioという新興企業のイヤフォンが上位を独占していた。そんなにいいなら試してみようと、Amazonにポイントが残っていたのを口実に、ポチってしまった。

複数の選択肢があったが、いちおう3千円ちょいで買えるという自分の基準を貫き、ZERO AUDIO カルボ バッソ ZH-DX210-CBを選択した。


さてエージングもしていないが、まず試してみる。最近はベースをよく弾いているのでJazz Radioというインターネットラジオのウッドベースをフューチャーした曲を聴いてみた。低音がゴリッと出ている。低音の音量でいえばKOSS THE PLUGに負けていない。

逆にTHE PLUGより音の分解能がいいというか、ピアノ、ギター、ドラムなど1つ1つの音がくっきりと分離して聴こえている。また音のバランスもいい。

さらにいうとボディも堅牢な金属でできていて、その意味ではコンセプトは前述のJVCに似ている。音質の系統も近いといえるだろう。ただし両方を同じ曲で聴き比べると、クリア感はZH-DX210の方が聴こえがいいように思う。

耳の奥にスポンジごとギュッと押し込むTHE PLUGに比べると、耳へのフィット感はやや劣る。耳にフィットしないと、歩いて使っているときに歩調に合わせてこすれるようなノイズが入る。これは多少は仕方ないだろうか。

さらに一番オーディオ機器の性能が試されるクラシックで、チャイコフスキーのピアノ協奏曲を試してみる。これは高級な密閉型のヘッドフォンには敵わないように思えるが、 バランスよく、またバックで小さく入る打楽器や複数のストリングスの音もしっかり分離して聴こえるのは、感心した。

ということで、また凄いのが出てくるとそちらに乗り換えてしまうかもしれないが、 当面の通勤、外出のお供はZH-DX210-CBになるだろう。

2015年11月23日月曜日

Windows 10醜聞 ああ愛用のUSBオーディオ機器が鳴らない

若い頃は少ない機材でカセット4トラックレコーダーで自分で曲を書いて編曲もして、コンピュータドラムをバックにベースを弾き、その後ギターやキーボードをかぶせてソロギターを弾いたり、鶏が絞め殺される時の声と同じと言われたハイトーンのボーカルを入れたりしていた。

ところが青年期を過ぎ、中年になってからはPCオーディオが主流になってきたので、金はかけたくない俺としては、普及型でしかも音質のよい、すなわちコスパのいいオーディオ用ハードウェアを選び出した(つもり)。

ということで先日ゲットしたスティックPCについても、本体のオーディオ機能は少なくてもこれら過去の名機ともいえるUSBの周辺機器を組み合わせれば何とかなるだろうと高をくくっていた。


まずはASIOドライバーはないので発音のタイミングのシビアなホームレコーディングには使えないが、高価な日本製コンデンサを使い、また回路の省略などもなくノイズ対策もばっちりのOnkyo Wavio SE-33GX(見た目は同じ後継機種もあるが、かなり初期型)をつないでみる。

ところがWindows10の標準ドライバであっさり動くかと思いきや、何だか適合ドライバーがないとか何とか泣き言のようなアラートが出て、うんともすんとも言わない。非常に音質はいいし気に入っていたんだがなあ。

次にバンドルのPro-Toolsの機能限定版に目が眩んで買ったM-Audio Fast Trackをつないでみる。純正ドライバはとうに供給されていないが、以下のサイトでドライバを入手できる。

http://avid.force.com/pkb/articles/ja/Download/Fast-Track-Drivers

ところがWindows 10につないだところ、片方のチャンネルから音が出てこない。48kHzというわりには、音質についてはもともと普通だったような気もするが1台でギター、ベース、マイクロフォンと使えていいなあと思っていたが、これもダメかとがっくりした。まあMac OS Xならまだ行けるので、そこで頑張るか・・・。

ちなみに購入理由のひとつだったPro Toolsの機能限定版だが、これもあまりに機能が限定されすぎていてイヤになってしまい、結局使わず仕舞いであった。

最後にMusic Creator 4を買ったらバンドルされていたEdirol (Roland)のUA-1EXを奥から出してきた。

これもすでにサポート対象外になっていたので、あまり期待していなかったが、何とWindows 10の標準ドライバであっさり動いてくれた。デジタルアウトも付いていて、音質的にも間違いのないUSBオーディオの名作ではあるので、とりあえずしばらくは何とかなりそうでよかった。

それにしてもいくら機材が古くなり、メーカーの方もいちいちファームウェアやデバイスドライバの改良に人員を割いていられないという事情は分かるが、自分の気に入った機材が使えなくなるのは悲しいとは思った。

ちなみに、もし3台とも使えないようであれば、先日の760円Bluetoothオーディオでしのごうと考えていた次第。

760円のBluetoothレシーバーでコードレスのデジタルオーディオライフへ

2015年11月17日火曜日

5千円Kindle Fireタブレットの笑撃

しょっちゅうAmazonで買い物しているが、Kindleの一番安い端末がトップに出てくる。

Amazonプライム会員だと8,980円が4千円引きで4,980円になるということで、1280x600のグラフィックは貧弱だなとか思いつつ、月に1回一部のKindle本を無料でダウンロードできる特典を思うと1回千円の本をゲットすれば5ヶ月で元が取れるじゃんと思い、ポチってしまった。

ところが相当売れ行きがいいようで、次の生産は12月1日になります、という表示が出たまま日にちが過ぎて行った。でも数日前に「Kindleが生産されました。入荷しだい出荷します」というメールが来て、その3日後にはもう家に来ていた。


さてAmazonの段ボールを開けると、オレンジの鮮やかな色使いの、それでもHPの関数電卓のようなあまり高そうでもない厚紙のパッケージが出てきた。


中を開けると黒い中パッケージに、ビニールに包まれた本体が収められていた。下からマニュアルらしく小冊子と5V1AのなかなかパワフルなACアダプター、そしてAndoroid機器らしいマイクロUSBケーブルが付属していた。

このマニュアルは極めてシンプルというか多言語で書いているだけで、全然内容がない。まあAndroid端末なんぞみんな同じだろうということで、気にせず右上の電源スイッチを入れる。

Welcomeの画面が出てきて英語版であったが、画面を下にスクロールさせていくと「日本語」というのがあったので、まずは日本語に設定する。


次に設定のために無線LANにつなぐことにする。


やがて最初のガイド画面が表示された。いちおう使い方を説明してくれているようだが、別にAndroidが使えない訳ではないので、さっさと「終了」を押して使うことにした。

このあと1回自動的にソフトウェアがアップデートされてシステムを再起動したが、とりあえずAndroidと言わずにKindle OSとか呼んでいるだけあって、Amazonで独自にOSのメンテナンスや拡張はしているようである。

心配したのはそこらの安い7インチAndroid端末でも画面は1280x800が主流であり、幅が600の本製品ではやや表示範囲が狭いのではないかということだった。しかし実際にWebやKindleで大型本を見てみた限り、まあやや狭い気もするが、別に使えないわけではないということだった。



Webを見る、写真を見る、音楽を聴く、動画を観る、電子書籍を読む、といった用途に使うには、まあ手軽かつコンパクトにまとまっているのではないかというのが俺の印象だ。明日からはカバンやポケットに入れて持ち運ぶことにしたい。

あとはできれば他のカラーバリエーションもあれば、家族の分も買って複数所有もあり得るのだがなあ。 とりあえずはハワイアンフェアでもらったハワイアン航空のスティッカーでも貼っておくか。ちょっとベタだが。

**ちなみにプライム会員だと4千円オフになるが、そのときは購入画面のクーポンコードのところに「FIREPRIME」というキーワードを入れるのを忘れないでいただきたい。これがないと通常価格になってしまうのである。

2015年10月24日土曜日

海外から日本語のKindleを読む方法

たまに豪州在住の妹に日本の本を買って国際スピード郵便(EMS)とかで送ってやるのだが、送料がけっこう取られる。

たとえ肉親といえども衰退国家に住む兄に経済的負担を強いて平気なのか、と思うとだんだん腹が立ってきて、メールを書いてiPhoneやPCを持っているならKindleで電子書籍を読むよう彼女に勧めた。

すると、それはいいアイデアだ、お兄さんありがとう、という返事が来た。

これで一件落着だと思ったが、少し後に再度メールが来て、「あなたの国からは買えません」というエラーが出て買えない、ネットで調べたら日本国内にある端末から設定したら、できるようになった、というので、そっちでダミーで無料本でも購入してくれないかと言われた。

OKするとIDと何だか変更したのか馬鹿みたいに簡単なパスワードが送られてきた。大丈夫か?

何はともあれ、こちらから無料の夏目漱石や太宰治、芥川龍之介を買おうとしたが、俺と俺のPCは東京都世田谷区にいるにも関わらず「あなたの国からは買えません」というエラーが出る。

別に堂々とパチもんやまがいモノを売る店が軒を並べているAmazonマーケットプレースがあるのに、今さらいい子ぶって過剰コンプライアンスしてやがる、とカチンと来たが、エラー画面をよく眺めていると、「国が違いますか」的なメッセージがあった。

そこをクリックしてみると、「アカウントサービス」から「コンテンツと端末の管理」で端末の居住国の設定をやり直すことができる、とあった。とりあえず豪州にはAmazonがないから日本にしても差し支えなかろうと思った。
 

メニューを選ぶと以下のような設定スクリーンが出てきた。一番右の「設定」タブを選ぶ。
 クレジットカードとか利用設定の画面が出てきたが、ここで「居住国設定」というセクションもあった。妹の設定を見るとしっかり「豪州」となっていた。「変更」を選んでみると、しっかり変更できたので、神奈川県にある実家の住所を入れて「更新」をクリックする。


そして居住国はしっかり「日本」になった。試しに前述の無料の日本文学の作品を選んだところ、漱石も治も龍之介も、東大文学部卒のロクデナシおやじたちの作品をばんばんゲットすることができた。これで妹も南半球にいながら、さまざまな日本の書物を楽しむことができるようになった。

 それにしても、このグローバル時代に自身も多国籍企業のくせにこういうプロテクトを掛けるとは、DVDのリージョン設定並みのひどい措置である。節税以外にも気を使ってほしいところだし、日本国がTPPを受け入れた以上は、こういうセコい措置は止めてもらいものである。

ちなみにIT後進国・豪州だから妹のケースはやりやすかったが、米国とか英国とかに住んでいる人たちは、この設定変更をすると今度は居住国で買い物するときに不都合が生じる可能性がある。おそらく、フリーメールとか利用してメールアドレスを2つ作って、片方で居住国のAmazon、もう片方で日本のAmazonで使い分けるといいのではないだろうか。

2015年10月23日金曜日

スティックPC活用編:ついでにBluetoothマウスを使う

というわけで(前回の記録)、Windows 10搭載のスティックPCを導入したが、さすがにLEDディスプレイの裏からキーボードとマウスのケーブル2本を引き出してくるのも意外に煩わしく、iPadやAndroidもあるので、ここで思い切ってBluetoothマウスを導入することにした。

職場の近くの赤坂見附のビックカメラに行くが、Bluetoothは普通の有線や無線のマウスより高い。それでも丹念に探していると、ELECOMのEX-G(M-XG1)というのが1,700円で売られているのを発見。

色も黒と赤があったが、フェラーリのような赤にしてみた。「握りの極み」と書かれていて、中トロの寿司でも食わせてくれるのかと思ったが、マウスの形状が握りやすいということらしい。





パッケージを開けると、裏側がマニュアルになっていた。ペアリングは簡単にできるようだ。

さっそく家に帰ってスティックPCにペアリングさせてみた。何だかスティックPCのBluetoothの感度が悪くて困ったが、何度か繰り返していると、画面のマウスポインタが動くようになった。
確かに人間工学的な形をしたマウスで握りやすい。ただし、別にそれほど繊細で神経質な人間でもはないので、丸っこい形なら困らないような気がする。

また、側面にForward/Backwordボタンがあり、ブラウザなどで画面の進む、戻るができるのが特徴だ。確かに便利な気はするが、ネットをあれこれ見ていたらうっかり「戻る」ボタンをクリックしてしまい、Amazonで買い物中だったので、決済画面から前に戻ってしまってちょっと参った。

後輩のA子は、イケてない社内システムに記録を入れるため、ブラウザのフォームで長い作文をして、もうじき完成という直前でこのボタンを押してしまい、文章を書き直す羽目になったらしい。使いやすいのか使いにくいのかは、しばらく使ってみないと分からない。



2015年10月18日日曜日

巨大デスクトップPCから手のひらサイズのスティックPCへ置き換える

メインで使っているのは、2年前にSSDに載せ替えた2008年後期型のMacBook Airだが、いちおう書斎の机にはかなり昔のAtomを搭載した自作PCを使っている。

ミニATXの筐体になぜかAtom搭載のIntel製ITXマザーボードを載せて、こちらももう7年以上使っている。

しかし、こちらはまだWindows XPなので、そろそろWindowsを新しくしないとと思っていた。それでAmazonでWindowsのパッケージを買おうと思い、7がいいのか8がいいのか、それとも10がいいのかあれこれ考えていた。

ところが、Windows 10をプリインストールした、USBメモリを2回りくらい大きくしたサイズのスティックPCという製品があり、そのスタンダードともいえるDiginnos Stick DG-STK1Bというモデルが12,800円でDOSパラで売られているのを知った。何とOSのライセンス料と同等の出費でこんなプリティなハードウェアまでゲットできてしまうのかと思うと矢も盾もたまらず、ついポチってしまった。
翌日に帰宅すると、玄関に小ぶりの段ボール箱が置かれていた。早いものでもう当日発送の翌日着というわけだ。さっそく段ボールからパッケージを取り出す。何とiPhoneを思わせる、というかパクったに違いないようなパッケージングであった。

クイックマニュアルを外すと、その下にはビニールに包まれたハードウェア本体が入っていた。

付属品はUSB-ACアダプター、電源用の標準USBからミニUSBへ変換するケーブル、そしてテレビ本体のHDMI端子に幅が広くて入れられない場合のHDMI延長ケーブルが入っていた。

本体のコンパクトさにはびっくり。さすがにUSBメモリサイズに比べれば縦・横・厚みともに2倍くらいあるが、いずれにせよこの中にプロセッサやメモリ、インタフェースが集約されているのかと思うと、技術の進歩には驚くばかりである。

ただし、この長さと幅でテレビの裏の端子パネルに挿すと他のケーブルとかに当たってしまうので、付属のHDMI延長ケーブルの世話になることになった。

さてさっそく本体をHDMI端子につないだが、まずは設定する必要があるので、USBハブを使い、手持ちのUSBマウスとUSBキーボードをつないでから電源ボタンを押す。

2つともつなぐ必要はないが、初期設定のためには有線のUSB入力機器のいずれかが必要になる。マウスしかないときはソフトウェアキーボードを使えばよい。

さて初回の起動ということで、Windows 10の設定画面が出てくる。

メニューに合わせて必要な項目を選び、設定値を決めていく。

インストール中に本体を触ると、物理的に回転するファンやハードディスクはなく、金属フィンで放熱しているだけなので、音は極めて静か。ただし熱で動作がおかしくなるリスクはあるので、できるだけ放熱しやすいところにセットするように注意したい。テレビの背面とか熱がこもりやすいところなので、ちょっと心配である。

ちなみに左側の小型ケーブルはACアダプターから伸びてきているミニUSB端子、右はUSBハブの本体用ケーブル。反対側にもう一つミニUSB端子がある。

またマイクロSDカードが挿せるスロットもあり、とりあえず余っていた32GのマイクロSDカードを挿す。本体32Gと合計して64Gの記憶容量があることになる。まあ初期のSSD内蔵ミニPCといい勝負である。

セッティングが終わり、Windows 10が起動したところ。とりあえずGoogle Chrome、PeaZIPという圧縮ツール、OpenOfficeというフリーのOfficeツール(一昔前のMS-Office並みの機能のある強力なフリーウェアー)、iTunes、そしてマルチメディアドライバーK-Codecパッケージをインストールして、ひと通り仕事や娯楽に使える状態になった。

ということで、もう小型化が実現したので従来のデスクトップPCは廃棄もしくは中古部品店に売ることとして、これまで集めてデスクトップ環境に保管していたデータ類は先日ゲットした4Tのポルシェデザインの外付ハードディスクにバックアップすることにした。まあエロかグロか遊びか、大して重要なデータがあるわけでもないのだが。

ちなみに、本家が一番安いのだろうと思ってDOSパラサイトに登録して購入したが、あとで調べたらAmazonマーケットプレースにDOSパラが出品しているのが一番安価だった。奇妙なことであるが、購入するなら注意されたい。

とりあえず使ってみた感じ、速度的には不自由はない。DVDやmp4データもストレスなく再生できるし、音楽を聴きつつ、ネットを見たりワープロで文書を書くくらいも十分できている。

2015年10月17日土曜日

三崎港の片隅でイワシを捕る

これまで何度か横須賀に行っていたが、アド街でやっていたこともあり、趣向を変えて三崎港まで足を伸ばしてみた。

とりあえずいつもの道具に、前日に地元のダイソーでゲットしたサビキ針とチョイ投げ用針などを入れる。餌はオキアミブロックひとつとマルキューの大きめのアミエビがあるが、最近は地元の釣具店で現地調達することが多い。

5時半に家を出て7時前に到着したが、もう周辺は車だらけでけっこう人がいっぱいいた。

とりあえず冷凍倉庫の前に空きがあったので、そこに荷をほどく。隣りの人に挨拶したら、入れていた網を引き上げて場所を譲ってくれたが、何とアナゴやゴンズイ、その他ウミタナゴやカニなどが入っていた。毒魚好きの愚息はゴンズイを見て大興奮。アホか。

水面を見ると何もいないが、サビキの仕掛けをしてコマセを撒いていると、小さな魚の群れがわーっとやってきた。イワシのようだ。あっち行ったりこっち行ったりしつつも、湾内を回遊しているようだ。

ということで、しばしイワシを釣り上げる。ただし意外にスレているのか、数はたくさんいるのだが、なかなかサビキ針に掛からない。何度か入れてようやく1〜2匹くらいのペースだ。それでも最終的には25匹くらいは釣り上げた。

 次に釣具店でジャリメを買ってきて、チョイ投げで沈めた。さすが港だけあって海底も整備されているようで根掛かりはない。逆にいうと、メバルやカサゴ、アイナメのようなあまり根魚は期待できないということではあるが。

それでもやがてアタリがあり、カワハギが掛かった。そのうちハゼも掛かる。必ず周囲を散策して人の釣果を見るのが好きな愚息によると、大半の人はイワシらしいが、中にはカワハギを数匹釣り上げている人もいたとのこと。

11時になったので、混む前に早めに飯を食おうと漁協の食堂に家族で出かけるが、何ともう行列していた。しばし待ったが全然やる気もなく、一向に列が減らないのであきらめて出てきた。

 ちなみにその後、三崎から戻る途中にある「太庵」という蕎麦屋に入ったが、美味い蕎麦が食えて結果的にはよかった。数日前にアド街で放送されたせいもあるかもしれないが、観光地の中で食わない方がよいのかも。

家に帰って休む間もなく、愚息とイワシを捌く。包丁の腹でこすってウロコを取り、あとは頭を掴んで引き出せば内蔵ごと取れる。大きめのイワシは二枚開きにした。

その後、赤塩50gに水を500gを入れて10%の塩水を作り、さらにそこに日本酒を大さじ1杯程度入れる。そこに30〜40分ほど漬けた。

そうこうするうちにもう午後4時になってしまったが、イワシの身を塩水から上げて軽く水洗いして塩分を落とし、愛用のキャプテン・スタグの干物網に並べる。どこからともなく小蝿とかが飛んでくるが、さすがに近寄ることはできまい。

翌朝取り込んだが、いい感じの干物になっていた。金属トレイに入れてラップをして冷蔵庫に放り込んでおいた。

夜にアルミホイルを敷いたオーブントースターで12分くらい焼いてから食ったが、なかなか美味かった。あまり飲めないのだが、白ワインを1杯だけ飲む。

2015年10月10日土曜日

760円のBluetoothレシーバーでコードレスのデジタルオーディオライフへ

居間で音楽を聴くときは、これまでもこのブログで報告したBuffaloのBBE内蔵デジタルアンプとYAMAHA NS-BP200に、ステレオミニ規格のケーブルが常時つないであり、そこによっこいしょ、とiPhone 6をつないで音楽を聴いている。

しかしその間はスマホは見られないわ、急に別の曲を聴きたくなったときは、これまたよっこらしょと立ち上がってiPhoneを操作しないといけない。

そんなこんなで、ある日Bluetoothのオーディオレシーバーを付けようと思い立った。いつものようにAmazonに見に行くと、まあよく聞くPC周辺機器メーカーからあれやこれやと出ている。とりあえず2千円ちょいのELECOMの製品を買おうかと思った。



とはいえ、音がいいか悪いかも分からないのに、2千円以上も出せるかよ、と思った。ここはAmazonのジャングルであるのを活かし、「Bluetooth オーディオ」で検索すると、PC世界ではお馴染みのメーカー製から中国の深センあたりで1個50円くらいで売られているのを大量に輸入しています的な不気味な商品まで、あれこれ引っ掛かってきた。

その中でも値段が700円くらいのものは、どうやら中身は皆同じで、品質、音質はそこそこ悪くなさそうなので、その中からもっとも安いところをゲットした。

翌日出荷らしく2日後に、安そうな封筒に入った包が届いた。封筒を開けると以下のような、秋葉原のバッタ屋の店頭でダンボールに入って500円均一とかで売られていそうなパッケージが出てきた。短くて用途がなさそうだが、いちおうオーディオケーブルも入っているのは好感がもてた。

本体はUSBメモリの大きさ。片方は給電用のUSB端子、反対側は音声出力のステレオミニ端子。

さっそくつないでみることにした。USBなのでiPhoneのACアダプターを使うことにする。

ケーブルをつないだので、BBEデジタルアンプの電源を入れる。スピーカーを傷めないように、まずはボリュームはあまり上げないでおく。

次に手元のiPhoneの「設定」アプリを開き、上から3つめの「Bluetooth」の設定を開く。日頃は節電のためBluetooth機能をオフにしているが、今回はオンにする。

おそらく5秒くらいであろうか、メニューにYET-M1と、このオーディオレシーバーの機器のコード名が表示された。

この名称表示のところを指でタップすると、数秒後にはもう「接続済み」の表示が出てきて、あっさり動くようになった。接続が確立すると同時に、女性の声で「Paired」という音声が流れてきて、びびりの愚妻は、「わっ、びっくりした!」と驚いたくらいである。音声はいいのだが、そのとき「ボツっ」と切り替えノイズのような雑音が豪快に入るので、とにかくアンプのスピーカーを最初は小さめにするよう、心掛けたい。


さて肝心の音質だが、もともとオーディオ専用プレーヤーから発展したiPhoneに比べると、やや高音の伸びがないような気がする。ただし悪いというほどでもなく、普通の安いPCやAndroid端末には負けない程度の音質は確保されている。

特にジャズを聴いたりしているが、ベースの音がくっきりと聴こえて、音の粒は揃っているように感じた。

そして、ついに禁断のBBEスイッチをすべてオンにする。LEDがいくつも点いて、何だか小さなBBEアンプがやけに大きく頼もしく見える。野球でいえば桑田真澄投手か石川雅規投手といったところか。低音の輪郭がはっきりして、高音の伸びも明らかにきらびやかになってきている。

まあACアダプターが少し熱をもっているのでつなぎっぱなしにはできないが、iPhoneから無線で音楽をコントロールできるようになったのは、本当によかった。


2015年10月8日木曜日

GMOを解約してMINEOのau対応SIMを挿したHWD15が異様に遅いのを改善した奇跡

ずっこいGMOを解約してau系のMINEOのSIMを挿して動作を確認したWiFiルーターHWD15だが、快適に使えるような気がしたのだが、通信速度が豪快に遅くて参っている。

学校に行きたくない愚息が朝、玄関で靴を履く光景か、はたまた愉快な仲間たちと牛歩戦術のパフォーマンスに明け暮れている山○太郎議員を思い出すくらいだが、止まってしまうことも多いのがさらに不思議だ。

さらに不思議なのが、もうWiMaxは解約したのに、まだWiMaxアイコンが表示された上でアンテナが3本でも4本でも立つのである。最初は解約したのにWiMaxが使えるならラッキー、とか思ったが、どうもあっちもこっちもつながっていないようなのである。



ネットであれこれ調べていると同じような苦労を味わっている人が散見される。彼らの分析を要約すると、HWD15ではまず優先的にWiMaxを読みに行く → そこで受信できないとLTEを探しに行く → このとき3G回線を探すこともあるのではないか(邪推に近い推測ならいいのだが)、ということである。

ということで、会社からの帰宅時に試してみたが、まず高層ビルの低層階にある俺のオフィスでは入らないことが多いが、使えることもある。

次に地下に入って地下鉄に乗ると、さすがに地下はWiMaxの魔の手が及ばない世界なので、LTEにつながり、快適というほどサクサクではないが、いちおう普通に通信できている。なるほど、同志たちの分析は正しいのだろうか。

やがて乗換駅に近づき、地下鉄が地表に出てくると、確かにWebページの呼び出しに時間が掛かるようになり、やがてタイムアウトでエラーが出てしまった。

おそらく、WiMax2+に優先的につなぎに行くのだが、解約しているので認証に失敗しており、そこで処理がループに入ってしまうので、LTEに切り替わらないのではないかと思う。

もう1つ思い当たるのが、東北の街から離れた寒村にある愚妻の実家での通信状況だ。ここは数年前まで家の中にいるとドコモ以外の携帯電話は途切れることのあるほどの電波エアポケットだったが、夏に帰ったときはauの電波は入りまくりで、「LTE」の表示も鮮やかにそこそこ快適なモバイル通信ができたのであった。

*****

という状況から鑑み、何とかWiMaxの方をOFFにするか、とにかく影響が出ないようにしたいのだが、本体からの設定ではこの仕様を変えることはできないようだ。しかし、ネットであれこれ調べていると、俺とは逆の立場で、WiMaxの電波が拾えずに困っている人が山ほどいることに気づいた。

彼らが苦し紛れに打つ手の逆をして、俺のHWD15から周囲のWiMaxの電波を遮断してしまえばいいのだ。高周波帯のWiMaxの電波は携帯より障害物に弱いはずだから、何とかなるのではないか、とも思った。

1つのアイデアとして、HWD15本体を絶縁体の箱の中に入れてしまうのはどうかと考えた。さすがに放射能のように鉛の箱に入れてしまうと、LTEさえ入らなくなってしまうが、薄いスチールとかならいいのではないか。

ちょうど手元に金属製のせんべいセットが一式あったので、まずそれを使ってみることにした。

完全にフタをすると電源をどう引くのかという問題が残るが、いちおう昔のターボエンジンのように、一瞬のラグの後、とりあえず通信ができるようになっている。どうやらHWD15がWiMax2+との通信をあきらめ、LTEに切り替えたようだ。残念ながら、箱のなかに入っているので、表示がどうなっているかは見えない。まるで素粒子物理学のような趣きだ。

同じく、今日は職場でスチール製の机の中に入れてみた。何だか反応の鈍い時もあって時々通信できなくなるが、基本的には机の上に置いておいて全然通信できなかった昨日よりは、ずいぶん状況は改善されている。

まあどこまでも高級煎餅の箱を持ち歩くわけにもいかないので、近隣の100円ショップでアルミホイルを買って、電源ケーブルの穴を残してアルミホイルで二重に巻いておくことにした。

まずは完全にアルミ箔で覆ってみた。これだけ見ると、まるでロッテガーナチョコレートみたいで、とても中に電子機器が入っているとは思えない。


しかし、さすがにこれだけ包んでしまうと、完全に電波が遮断されるようで、PCやiPhoneからアクセスポイントとしてHWD15が見えない。こいつはさすがに無縁というか苦界というか、いくら俺のアホ道楽といえ、これには参った。

しかもアルミ箔がHWD15のタッチスクリーンに触れると導電してしまうようで、勝手に設定画面が開いていた。俺が知らないうちに課金されたり、はたまた世界的陰謀に巻き込まれたりしても困るので、HWD15本体とアルミ箔の間に絶縁体を噛ませることにした。


とりあえずこの状態で使うと、電波がつながっている。スピードテストで転送速度を3回測ってみたが、1回めは3Mちょい、2回めはちょっと苦しいようで200K、3回めはまた3Mちょい。

ということで、恐ろしく快適というわけではないし、まだアルミ箔の位置を調整する余地はあるかもしれないが、HWD15に絶縁体の毛布、金属の掛け布団、と重ね、心持ち電波の通る余地を作っておくと、何とかWiMaxを遮断できるようだ。

ただし、この金属の下にいても、どうしても最初はWiMaxの電波を探しに行くようで、ネットにつなぐと1秒くらいの間がある。まあ、これは昔のポルシェ・ターボにでも乗っているものとして諦めて、まずは素直に脱GMO、脱WiMaxが果たせたことを喜びたい。とりあえず持ち運ぶときは封筒に入れて、アルミ箔でくるむことにした。

これで数日使ってみて、もし問題があればまた研究してみたい。

2015年10月4日日曜日

900円激安バスロッド(プロマリン・バスレンジャー)でジグヘッドを使ってアジングができる?

先日横須賀に行った時は、いまメインで使っている2,300円で買ったプロマリンのチョイ投げセットDXの3mのサオの先端に、これまたダイソーで買った2gのジグヘッドとパワーイソメの緑色・中サイズを付けて適当に投げた。

すると、ちょうど湾内を回遊していたシコイワシの群れの中に入ったらしく、エラに針が引っ掛かったイワシが一匹連れた。こうして、俺のルアー釣り初挑戦は何とか小規模な成功を収めたのであった。

しかし、その後、ジグヘッドを投げても軽すぎるのか10mくらいしか飛ばせず、いつものダイソーの10号天秤にこれまたダイソーのチョイ投げ用8号針、2つに千切ったアオイソメを付けて、アジとかキューセン(ベラ)、中型のウミタナゴなどをゲットしていた。それにしても根掛かりが多くて参った。

ということで、ジグヘッドを飛ばすために、軽量のバスロッドかアジング/メバリングロッドでも一つ用意しておきたいと思っていた。まあ腕がヘボなのに高いものを買う気はないが、せっかくなのでSHIMANOとかDAIWAの6千円くらいのものを買うか、それともAmazonとかで出てくる激安メーカーの2,000円前後のものでいいか、けっこう考えていた。

すると、ある日、いまも使っているプロマリンのシリーズでわりと人気のありそうなバスレンジャー602S-MLというモデルが、Amazonで送料込みで918円で1本だけ出ていた。これはきっと俺に買ってくれと言っているに違いない、と思ってポチってしまった。

しかしポチッとしてからふと思い立って、プロマリン製品の企画・販売元の浜田商会のWebサイトを覗いてみると、バスレンジャーは旧モデルのうえ、カーボンは含まれてないグラスファイバーのみのロッドであった。

子供の頃のラジコンのシャーシに剛性の強いグラスファイバーを使用したことと、航空機のボディには東レのカーボンファイバーが使われていることを思い出し、もしかしてもう千円くらい高くても、カーボンファイバー含有のロッドの方がいいかなあと思い、少し冷静になろうと思ってAmazonでキャセルの手続きをした。

しかし俺が双方の繊維素材について考えていた数分間で購入手続きが進んでしまったらしく、もうキャンセルはできません、商品が不要な場合は受け取りを拒否してください、というメッセージが返ってきた。

まあ900円だからいいか、と思い、そのまま使うことにした。

翌日の夕方に、細長いAmazon印のダンボールに入って、何だかダイソーの100円延べ竿みたいなあっさりしたロッドが届いた。


定価2,600円とあるが、何だか値段はあってないようなものか。ワインレッドのような赤は精悍だが、グラスファイバーのしなり具合は悪くない感じ。

適合する仕掛けの重さは1/16 - 1/4 ozということで、1~7gというところ。1~3gのジグヘッドや3~7gのスプーンやミノーなどにちょうどいいだろう。

もう少し重い18~40gの仕掛けもあるのだが、それについてはとりあえずこれまで使っているチョイ投げ用万能ロッドで何とかなるだろう。

取っ手のところはいちおう木で出来ているのが、バスロッドらしくてよい。材質はコルクなのか、やや柔らかい手触りである。

1gと2gのジグヘッド、5g前後の激安スプーン、7gのミノーが手元にあるので、いずれ実地で試してみたい。


〈追記〉
その後、3~4号の小さいサビキ仕掛けでイワシやサッパ、豆アジやウミタナゴを釣ったり、2~3号の軽い錘にダイソーのアジ用やチヌ用の小さめの針を結び付け、半分にちぎったアオイソメを付けたミニぶっ込み仕掛けでハゼやアイナメ、ウミタナゴやフグ、カワハギを釣り上げたりしたが、特に折れもせずになかなか粘っこく頑張ってくれている。

また5~7gのスプーンを付け、田舎の沼で(大きくはないが)、何度かバスを釣り上げたこともある。

リールは同じくプロマリンの500円リールでどんだけ安いセッティングなんだと思うが、なかなか善戦してくれている。

今度はジグヘッドにワームでアジングやメバリングに挑戦してみたい。