2018年3月31日土曜日

90分で分かるウォーキングベース入門

ベーシスト人口が少ないため、時折ジャズやボサノバ、ポップスなどのベースを弾いています。

ジャズの経験者から教えてもらったり、また月に1回だけですが、1年ほどプロの方から教わったりして、ジャズらしきベースは弾けるようになりました。

<参考:うちのベースたち>
Yamaha MB-40 Motion Bass(ミディアムスケールベース)
Bacchus BJB-1-FL(フレットレスベース)
Ibanez SR-3005 Prestage(5弦ベース)


いくつかのコツが分かると、比較的それっぽく弾けるようになるので、自分の備忘も兼ねてまとめておきます。

前提条件

なお、自分でウォーキングベースのラインを作るには、以下の前提が必要になります。逆にいうと、これができない人は、まずこの練習から始めてください。
  • 音符がアルファベットで分かること。つまりCはド、Dはレ、Eはミ、、、Aはラ、Bはシというように、瞬時に出るか
  • ある音に対して、どの弦のどのフレットを押さえればいいのか、たとえばG(ソ)なら4弦3フレット、3弦10フレット、2弦5フレット、1弦の開放か12フレットというように瞬時に分かること
またポピュラー音楽はコードで思考しているので、以下の知識も必要です。
  • Cmaj7=ドミソシ、Dm7=レファラド、Em7=ミソシレ、、、Bm7(-5)=シレファラ、、、というようにコード名を見て構成音が瞬時に浮かぶ
もしコードの構成音が分からない場合は、最低限、コード名でAm7ならA(ラ)、Ebmaj7ならミbというように、土台となるルートが分かること、そして下の弦(太い弦)の同じフレットか、上の弦(細い弦)の2つ上のフレット5度の関係で、自然な響きが得られやすいと覚えておいてください。

たとえば、Cmajはドミソシですが、土台となる音(ルート)はド(C)でサポートとなる5度の音はソ(G)になります。

ベースでいうと3弦の3フレットでド(C:黒丸)を押さえたら、次に4弦の3フレットのGまたは2弦の5フレットのG(赤丸)を鳴らすと、和音が自然に聴こえるということです(下図参照)。

これはコード構成音で共通して出てくるので、たとえば上記の組み合わせであれば、コードがCmaj7、C7、Cm7いずれの時にでも使えます。

フレーズの最初はルート

まずコードを自然に響かせるため、フレーズの最初の音はルートを鳴らします。これで曲の進行や雰囲気がしっかりと表現されます。

実際には、プロの演奏とかではコードの構成音を使って、たとえばA7(ラド#ミソ)の時に特徴的なド#(ルートのラから数えて3つ目なので、3度の音)を使うとか、ルート以外の音を持ってきている人もいますが、我々アマチュアが中途半端にやって失敗すると曲の流れが不自然に聴こえます。

とりあえず、慣れないうちは最初はルートを鳴らしておけば間違いありません。

次の音まで上昇・下降

たとえばジャズやポピュラー音楽では、いろいろ展開していても、最後はそのキーの主音(ドレミファソラシドの「ド」)に帰ります。

帰り方にもパターンがあって、よく使われるのは、Dm7 - G7からCに帰るものです。

ルートのドから見て2番目のコードと5番目のコードなので、II-V(ツーファイブ)として知られています。

Dm7-G7-Cmaj7なので、最初はレの音、次の小節はソの音、最後はドで、残り3つの音(●)をそれぞれの小節内で考えればいいことになります。

Dm7     G7     Cmaj7
|レ−●−●−●|ソ−●−●−●|ド−●−●−●|

全部書くとややこしいので、Cに戻る直前でもっとも格好良くやるべき、G7のところでどういうパターンがあるのか、集中的に考えてみましょう。



もっとも分かりやすいのは、ドレミファソラシドの音階内で、普通に上昇・下降することです。

|レ−ド−シ−ラ|ソ−ラ−シ−*|ド−ド−ソ−ド|


最初の小節(青字)はうまくソまで下降できましたが、次の小節(赤字)ではドにたどり着く前に使える音が尽きてしまいました(*)。

ここだけでもいくつかのアイデアの見せどころです。

アイデア1:ソを2回鳴らす

あまり工夫はないですが、やはりルート音が一番安定するのでソを2回鳴らしてみました。

|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−ラ−シ|ド−ド−ソ−ド|

アイデア2:ソを3回鳴らす

こちらも動きは地味になりますが、安定するソを3回鳴らすという方法もあります。

|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−ソ−シ|ド−ド−ソ−ド|

または少し上下に動きを出してみました。最後がソからドに飛ぶので、ちょっと流れがイマイチかもしれません。

|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−|ド−ド−ソ−ド|

アイデア3:上のレを鳴らす

少し戻る感じで、レからドに戻らせてみました。

|レ−ド−シ−ラ|ソ−ラ−シ−レ|ド−ド−ソ−ド|

アイデア4:半音ずつ上がっていく

上行感を出すために、ラから半音ずつ上がって、ドにたどり着きます。

|レ−ド−シ−ラ|ソ−ラ−シb|ド−ド−ソ−ド|

アイデア5:アルペジオから半音ずつ下がる

2小節目のGをアルペジオでソシレと弾いて、後半はレ−レbと半音ずつ降りてドに接近していく

|レ−ド−シ−ラ|ソ−シ−レ−レb|ド−ド−ソ−ド|

アイデア6:上のレを多めに鳴らす

少し戻る感じで、レからドに戻らせてみました。

|レ−ド−シ−ラ|ソ−シ−レ−レ|ド−ド−ソ−ド|

アイデア7:もっとも響きの自然な1度と5度だけで組み合わせてみる

私だけの感覚かもしれませんが、コードの1度と5度がもっとも自然な響きに聴こえるので、コードG7の1度(ソ)と5度(レ)だけでラインを作ってみました。

|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−レ−レ|ド−ド−ソ−ド|

3拍目だけ跳ねたり

|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−レ−|ド−ド−ソ−ド|

交互に使ってみたり

|レ−ド−シ−ラ|ソ−レ−ソ−|ド−ド−ソ−ド|

1オクターブで大きく跳ねたり

|レ−ド−シ−ラ|ソ−レ−(ソ)−|ド−ド−ソ−ド|

( ) =1オクターブ上

というように、1つのコードの構成音に対して、パッと思い付くだけでも、これだけの動きを作り出すことができます。

これらを全部覚える必要はありませんが、気に入ったパターンを3つでも4つでもパッと弾けるくらいに練習しておいて、本番で引き出せるくらいにしておけばいいかと思います。

ネタが出てこなくて苦しくなったら、アイデア7の最初のパターンで、ルートと5度を弾いておけばいいかとも思います。

|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−レ−レ|ド−ド−ソ−ド|


4ビートの跳ねるリズム

これは自分でも出来ていないのですが、ウォーキングベースの命は、スイング感です。

自分が跳ねるスイング独特のリズムを感じつつ、正確にリズムを刻み、このノリをしっかりと出すことでジャズっぽくなってくるようです。

逆にいうと、ただ正確に4ビートを刻んでもお坊さんが木魚を叩くみたいな平坦にリズムになってしまいます。

あえて英語で「歩く」と言われるように、上記のような使う音の選択も不可欠ですが、それ以上に軽やかに跳ねて歩く感じを気持ちよく出せるよう、練習するのが大事かと思います。

よく師匠や参加しているバンドの他のプレーヤーからは、音数を増やして無闇にベースラインを上昇させたり下降させなくていいから、リズムキープと跳ねる感じを出すよう頑張れと言われます。

お互い、気持ちよくスイングできるよう、頑張りたいですね!

2018年3月23日金曜日

クリップチューナーとにらめっこして音程を確認しつつBacchus BJB-1-FLでフレットレスベースの感覚を鍛える

古いジャズやスタンダードを聴いていると、やはりウッドベースのサウンドは心が震えるものがあります。

先日たまたま練習場所としてお借りしているJR川崎駅前のアットホームな音楽学校に練習用のウッドベースがあり、少しだけ弾かせてもらいました。

何だか木の温かい、それでも野太い響きがしてとても良かったです。

しかし今更ゼロからウッドベースを習得する気にもなれず、仕方なく安価な中国製のフレットレスベースを弾こうと思い立ちました。

選択肢としては1万円台で変えるものとしては、白いピックガードに3トーンサンバーストのLegend LJB(左)か、ジャコパス風でピックガードのない、これまた3トーンサンバーストのBacchus BJB(右)のいずれかになります。
____

けっこう悩みましたが、これまでもエントリーのジャズベースやテレキャスターを買った際にBacchusの作りの良さが気に入っていたので、Bacchusにしました。


ボディの作りはなかなか丁寧

さてなかなか近隣の楽器屋では置いていないモデルなので、通販でゲットしました。

Bacchusのロゴ入りのソフトケースが付属していますが、クッションはなくペラペラなので、持ち運びにはドンと置いたり周囲の人にぶつかられたりしないよう、注意が必要です。

ベースはピックガードのないジャコ・パストリアスのジャズべと同じです。サイズは34インチのフルサイズで重さは4kg。立って肩から下げて弾くには、けっこう重いです。

年配のプロでジャズベースを使っている方が座って弾いているのを見たことがありますが、よく分かりました。

ヘッドの形はBacchus独特の角度が付いたデザインです。オリジナルの形状はFender社の意匠であるため、勝手に使えないのです。UNIVERSE SERIESのシリーズ名が入っています。

最近のBacchusの廉価モデルのボディは、ポプラがよく使われています。音質は中庸というか、特に性格のないフラットな感じがします。

少し指板が下に張り出しています。通常は20フレットまでしかないオリジナルのJazz Bassと違い、21フレットまであります。上がC#まで出るのは、A7とかのコードでアドリブするときとかに重宝します。(と言っても、メインで使っているYAMAHA MB-40モーションベースの24フレット、すなわち上のEまで出るのが最強ですが)。

安い中国製のギターやベースにありがちな、細部の削り出しの粗さとかはありません。ボディはウレタン仕上げで、それなりの光沢はあります。

ネックはフィニッシュの塗装はないですが、滑らかに研磨されているので、手触りもいいし、運指が楽にできるほど滑りも良いです。

コントロールはネック側ピックアップのボリューム、ブリッジ側ピックアップのボリューム、全体のトーンです。ウッドベースの代用にしたいので、ネック側のピックアップを使い、トーンは半分かそれ以下に絞っています。

いくら中国製で安い素材で、その上パッシブベースとはいえ、電気的には悪くないようで、それっぽい音は出ます。

ついでに、先日ゲットしたプリアンプOne Control Crimson Redを通すと、なかなかウォームな音になります。2万円でお釣りの来る値段でこれだけ鳴ってくれればいうことありません。

正確な音程を出すのは容易ではない

指板はローズウッド。フレットのあるところに線が入っているので、目印にはなりますが、かなり音程が微妙なので、フレットの真上か少し奥側を押さえる必要があります。


クリップチューナーをクロマチックモードにして、ゆっくり弾きながら押さえた場所と周波数をチェックしていきます。以下のような周波数がグラフで分かるタイプがいいです。

今はどれも800円とかで買えますから、もしグラフ型をお持ちでなければ、安いものを1個買ってしまってください。

iPhoneにもチューナーアプリがありますが、反応が遅いので、練習には使えません(ゆっくりチューニングする分には不自由しないのですが)。



これで指板に入ったフレットの線を基準に、どこを押さえると周波数がどう変わるかをチェックして体感していきます。

なかなか言葉にすると難しいのですが、自分の指の側面と指板の線が一致するくらいの位置が正確に音が出るようです。

あとはなるべく耳の感覚を鍛えたり、絶対音感のない大半の人は(ある人の話を聞いていると、中途半端に絶対音感があっても、生活しづらいようですが)、弾いているうちに基準音がズレてくるので、E-A-D-Gを鳴らす時はできるだけ開放弦を使って、音の感覚を都度ベースで修正するのがいいように思います。

まずはルートと5度、3度を中心にラインを作ってみましたが、視覚的に指板のラインを見つつ、指を開いた感覚と音感を組み合わせてできるだけ正確な音程を確保していくよう、練習を積んでいくのが良さそうです。



弦はフラットワウンド弦を使う

フレットレス・エレクトリックベースの本家ジャコ・パストリアスはラウンドワウンド弦(弦の周りにそのまま細いワイヤーをコイル状に巻きつけている、いわゆる普通のベース弦)を使っていたと、インタビュー集に書いてありました。

**ちなみに以下のKindleの方が紙の本の半額で買えます。


しかし、力を入れて押さえると弦の周囲の丸いワイヤーが指板のローズウッドを削ってしまい、楽器の寿命が短くなります。さりとて遠慮してしまうと、迫力のある演奏ができなくなります。

何より音が明るすぎてジャジーでないので、ラウンドワウンド弦でなく、フラットワウンド弦(ワイヤーを研磨することで、表面をすべすべになるほど滑らかにした弦)にした方が良いように思います。

ジャズギター、特にフルアコースティックギターでは、よく使われており、少し大人しい、落ち着いた、まさに大人のジャズの音が出ます。

フラットワウンド弦は一般に研磨加工の手間が掛かるため、高価で4千円近くします。唯一、コスパが良いのは以下のAria Proで、最安値を調べたら以下のAmazonで1,500円前後で買えます。


若干耐久性が不安なような気がしますが、加工の精度や音質などは欧米の定番の弦と比べても悪くありません。

ちなみに私は楽天カードユーザーなので、以下の楽天で買いましたが、ソフトバンクユーザーであれば、ポイント還元率はYahoo!ショッピングの方が良いです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
BACCHUS BJB-1R-FL 3TS エレキベース
価格:18000円(税込、送料無料) (2018/3/23時点)










2018年3月10日土曜日

フラットワウンド弦の代わりにエリクサー(Elixir)のコーティング弦を張ってみる

数年前にゲットしたGreco RS-100というレアなセミアコギターをたまに使っています。見た目は高級なセミアコ型レスポール(ES-Les Paul)に似ています。
(ずっとRS-100か1000か分かりませんでしたが、他の所有者の方からRS-100と教えてもらいました)。


今はジャズギターの練習をしているので、枯れた音が欲しいのですが、サウンド的にはGrecoのパワフルなハムバッカー「D.R.Y」が搭載されており、かなり太い音がします。

手元のボリュームを5〜7、トーン0〜2くらいに絞って、ようやくそれっぽい音になるくらいで、実際はオーバードライブをかけてロックやフュージョン向けなのかと感じます。

先般のSXシンラインテレキャスター(SX KTL-300)は、かなりジャジーな音が出るのですが。

コーティング弦はフラットワウンド弦代わりに使えるのか

これまではD'addarioの010のラウンドワウンド弦を使っていました。

しかし、音質を考えると、他のフルアコギターと同じようにフラットワウンド弦を使った方がいいかと考えました。

しかし、このパワフルなピックアップにフラットワウンド弦を張っても、合わないのではないか、と悩んでいました。

そこでフラットワウンド弦ほどジャジーではないでしょうが、弦自体の寿命も伸びて、おそらく金属だけのラウンドワウンド弦よりは若干音質もマイルドになるのではないかと考え、コーティング弦を選ぶことにしました。

つい日和ってしまい、ナノウェブにしてしまう

ということで、渋谷を通ったついでに途中下車して、イケベ楽器によって弦を探してきました。

最初は厚手のコーティング弦にしようと思ったのですが、何だかどれだけ音質が変わるかも分からずせっかくのRS-1000の良さをスポイルしてもよくないかと思い、一番コーティングの薄いエリクさーのナノウェブにしてしまいました。

いちおうジャジーな音を得るため、いつもは010から始まるゲージなのを、011にしてみました。





弦は1つずつ紙の小袋に入っていました。

少し太めですが、弦をすべて巻き終わりました。引っ張りながらブリッジやペグ付近の弦のタルミを取り、それからチューナーを使って弦を巻き上げていきます。


さて肝腎の音質の変化ですが、弦のコシがあるのが分かる太い音です。

歪ませると気持ちのいい音です。

フロントピックアップ(ネック側)でボリューム7〜8くらい、トーン0でアンプのゲインを上げるとサンタナの「哀愁のヨーロッパ」とかで使えそうな、いわゆるウーマントーンと呼ばれるブルージーなオーバードライブ音になります。

今度はアンプのゲインを下げて同じセッティングで、少しだけボリュームを絞ってみます。

9thとか#9thでジャズブルースを試奏してみましたが、パワーが強すぎて、コードがきつく聞こえます。

これでバッキングをしたら、ちょっとリード楽器から嫌がられそうな存在感です。

また弦も薄いコーティングのせいか、音はほとんどラウンドワウンド弦と変わらない感じです。手触りは通常のスチールより若干滑らかな感じで、運指しやすい気はします。

ということで、少しピックアップの高さを下げて弦から離してみることにします。

ナノウェブ弦が素晴らしいことは分かりましたが、次回は一番コーティングの厚いポリウェブ弦にしてみます。



2018年3月1日木曜日

iPhone用サードパーティ製互換バッテリーの怪(比較結果あり)

iPhone 6/5sのバッテリーがヘタってきたので、交換してみました。

ところが、自分のは表示がイマイチ、妻のは快調に動いていて、その違いを振り返ってみました。

たまたま妻が当たりを引いたという可能性はありますが、記録として残しておきます。

iPhone 6の互換バッテリーに換装するが、表示がひどい


3年近くiPhone 6を使い続けていますが、さすがにバッテリーがヘタってきて、目に見えてバッテリーが減ってきて、おちおち外出に持っていけないようになってきました。

もともとUSBの外付けバッテリーがあるのですが、充電し忘れたり、果ては外付けバッテリーそのものをカバンに入れ忘れたり、煩わしくなってきました。

ということで、DIY好きなので工具付きのサードパーティ製の互換バッテリーを買ってみました。


**こちらは以下の報告にあるよう、お勧めできません。事例として添付しています。


ネットの記事を見ながら慎重にiPhoneのボディを開けて、20分くらいで新品バッテリーに入れ替えました。

さていったんバッテリーが完全になくなるまで使って、0%からの充電を何度か繰り返したりして、それから使ってみました。

100% → 99%と来て、そこからしばらくして見ると、残量がもう83%に減っています。

え、大丈夫か、と思いましたが、もうしばらくすると59%になっています。

ずいぶん消耗が早いと思いましたが、今度は59%から50%になるのに、40〜50分くらい保ちました。いよいよ実力発揮か、と思いました。

それからも急激に減ったり、ゆっくり行ったり。最後は残り1%なのに1時間以上、保ったのには、何だか吉本新喜劇のようにずっこけてしまいました。


その勢いでiPhone 5sの互換バッテリーを買うが、普通に使えている

ということで、せっかくのバッテリーの残量メーターが急加速と徐行を繰り返しているため、せっかくバッテリー駆動時間が延びたものの、ちょっとスッキリしません。

ところが、3年以上iPhone 5sを使い続けている妻も、もうバッテリーの保ちがひどく短くなって来たので、アタシのも交換して欲しい、と依頼されました。

iPhone 7にするか、と訊くと、使い慣れないのは気が進まない、と何だか年寄りっぽいことを言います。

ということで、前回一番安い奴を選んでちょっと失敗したので、もう一声上のものをゲットしました。

一番安い互換製品と比べると、千円違います。


  


iPhone 6に比べるとiPhone 5sはボディが小さいので、さらなる慎重さが要求されますが、一応20分以内で交換できました。

妻曰く、バッテリーの保ちは大幅に良くなったし、別にアンタみたいに表示がおかしいということもない、どうもありがとう、ということでした。

ということで、今回使ったBlue Seaの互換バッテリーは大丈夫だったようです。

個体差があるかもしれないのでサンプル1つでいいのかという問題はありますが、いちおう互換バッテリーを探している方のために、記録に残しておきます。








初心者の高校生へ語るエレキギターの選び方 〜BacchusかEpiphoneを選べ

親戚の高校生(地方在住)がエレキギターを弾きたいとのことで、相談を受けました。
ポイントをまとめたので、参考にしていただければ。

●最小限揃えるもの

エレキギターは、アンプで電気的に増幅して音を出すことが前提になっています。

そのため、ギター本体に加え、ギターアンプ、ギターとつなぐシールドケーブルは必須です。

また持ち運ぶためのケースもあると便利です。これは新品で買うとだいたいソフトケース(布製のケース)が付いているのであまり心配しなくていいでしょう。

次にアンプですが、こちらも数千円で買えるので、以下のような有名メーカー製の高音や低音のコントロールができる10〜20ワットくらいのアンプが良いかと思います。

音を出さないと指のニュアンス(フィンガリング)が練習できないので、アンプにつないで練習するのは必須です。

**Amazonサイトに飛びます。


最後に忘れてならないのはピックです。

ピックには、丸っこい正三角形と下だけ尖ったティアドロップ型が主流です。こちらのいずれかで手にしっくり来るものを選べばいいでしょう。

街の楽器店で1枚100円なんで、どちらもゲットしておいて、どちらが弾きやすいかチェックすることをお勧めします。

**Amazonサイトに飛びます。1枚100円の街の楽器店より割安です。

硬さも選べて、厚手のハード、中くらいのミディアム、薄いソフト(またはシン)の3種類から選べます。

特にどれがベストか分からなければ、ミディアムを選んでおき、硬いと思ったらソフト、腰が弱いように感じたらハードに切り替えればいいでしょう。

ちなみに私はジャズをやっているので、ティアドロップ型のハードを使っています。


●どんなギターがいい?

まず最初のステップは、安価である程度の品質のいいギターを入手することです。

なかなか楽ではないですが、以下の条件で選ぶことになります。

・高校生でも買えること

高校生の身でそんなにリッチではないでしょうから、ギター本体、ケース、アンプ、シールドケーブル、ピックで2〜3万円くらいで買える価格帯のものから、品質のいいものを選ぶといいでしょう。

・安くてもある程度の品質があるもの

ギターは買ったものの、挫折する人、飽きて触らなくなる人がいます。ですから、最初から高いのを買うのは勿体無いです(メルカリとかで売ればいいのですが)。

とはいえ、少しずつ上手くなってきてハマってきた場合、あまり品質のよくないものを弾くのもストレスになってきます。

3万円以下のギターはほぼ中国製ですが、ある程度の品質管理ができているので、日本の有名ギターメーカーのエントリーモデル(入門用)を選ぶのがいいかと思います。

●ストラトキャスター型かレスポール型が定番

エレキギターって、結構いろいろな形がありますが、大きく分けて2つの流れがあります。

1つはストラトキャスターで、もともと米国Fender社が作ったものです。エレキギターの定番とも言えるモデルです。

あまりに定番すぎて、世界中の多くのギターメーカーで、このモデルをベースにしたギターを出しています。コピーモデルとも言われます。

工業製品のような作りですが、歴史的にもロックを中心に多くのアーティストに使われています。

シングルコイルという単一コイルのピックアップ(弦の振動を捉えて電気信号に変えるマイクのようなもの)を3つ装着しています(他の組み合わせの派生モデルもあります)。

ストラトキャスターでは、ネックの左手で押さえる部品の木材(指板)が、黒っぽいローズウッドと白っぽいメイプル(カエデ)の2種類から選べます。

メイプルは明るくてパキパキした感じの音、ローズウッドはもう少し落ち着いたトーンがします。特に分からなければ、ローズウッドを選んでおけばいいでしょう。


もう1つは、レスポール米国Gibson社(最近、経営が苦しいと報道されました)が開発したもので、Fenderストラトキャスターと並んで多くのアーティストに使われています。

こちらはボディの表面が研磨されてアーチが付いていたり、ボディやネックのエッジに飾りが付いていたり、Fender系のギターに比べると、少し丁寧な作りで、その分少し高価です。

こちらはハムバッカーと呼ばれるコイルを2つ並べたピックアップが標準で、出力はストラトキャスターの3〜4倍と言われています。実際に太い音が特徴です


●どこでギターを買う?

よく言われるように、近隣に専門の楽器店があって詳しくて相談しやすい店員さんがいれば、多少割高でもそこで買って、長く相談に乗ってもらったりサポートしてもらったりするといいでしょう。

ただし量販店とかで、あまり丁寧なサポートが期待できないとか、そもそも楽器屋さんがない場合は、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなど通販で買うのもやむなしです。

その時は、出荷時に調整してくれる小規模な楽器屋さんで買うとか、ギター経験者の先輩とかいれば、見てもらってメンテナンスの仕方を教えてもらうといいでしょう。

周囲にギターをやっている人がいない場合は、ネットとかで調べながら調整の仕方を覚えていってください。

●ずばりお勧めメーカーは?

個人的な好みもありますが、音質や細かい作りの質で見た場合、ストラトキャスター型を買うならBacchus(長野県松本市の職人的なメーカー)、レスポール型を買うならEpiphone(米国Gibson社の子会社。中国製にすることでコストダウンしている)がいいかと思います。

あとはハードロックやヘヴィメタなど、歪ませたサウンドを作りたい場合には、Ibanez(こちらも世界的に知られている日本の老舗メーカー)もオススメです。

好きなアーティストがいれば、その人の楽器に近いものを、特に迷うようなら定番のストラトキャスターモデルのローズウッド指板で好きな色を買うといいでしょうか。

●Bacchusのエントリーモデル



**Amazonサイトに飛びます(まずは街の楽器店を覗いてから!)


●Epiphoneのエントリーモデル



●Ibanezのエントリーモデル




次は、買った後にまずはどんな練習をすればいいのか、甥っ子にコーチした内容をお伝えできればと思います。