ジャズの経験者から教えてもらったり、また月に1回だけですが、1年ほどプロの方から教わったりして、ジャズらしきベースは弾けるようになりました。
<参考:うちのベースたち>
・Yamaha MB-40 Motion Bass(ミディアムスケールベース)
・Bacchus BJB-1-FL(フレットレスベース)
・Ibanez SR-3005 Prestage(5弦ベース)
いくつかのコツが分かると、比較的それっぽく弾けるようになるので、自分の備忘も兼ねてまとめておきます。
前提条件
なお、自分でウォーキングベースのラインを作るには、以下の前提が必要になります。逆にいうと、これができない人は、まずこの練習から始めてください。- 音符がアルファベットで分かること。つまりCはド、Dはレ、Eはミ、、、Aはラ、Bはシというように、瞬時に出るか
- ある音に対して、どの弦のどのフレットを押さえればいいのか、たとえばG(ソ)なら4弦3フレット、3弦10フレット、2弦5フレット、1弦の開放か12フレットというように瞬時に分かること
- Cmaj7=ドミソシ、Dm7=レファラド、Em7=ミソシレ、、、Bm7(-5)=シレファラ、、、というようにコード名を見て構成音が瞬時に浮かぶ
たとえば、Cmajはドミソシですが、土台となる音(ルート)はド(C)でサポートとなる5度の音はソ(G)になります。
ベースでいうと3弦の3フレットでド(C:黒丸)を押さえたら、次に4弦の3フレットのGまたは2弦の5フレットのG(赤丸)を鳴らすと、和音が自然に聴こえるということです(下図参照)。
これはコード構成音で共通して出てくるので、たとえば上記の組み合わせであれば、コードがCmaj7、C7、Cm7いずれの時にでも使えます。
フレーズの最初はルート
まずコードを自然に響かせるため、フレーズの最初の音はルートを鳴らします。これで曲の進行や雰囲気がしっかりと表現されます。実際には、プロの演奏とかではコードの構成音を使って、たとえばA7(ラド#ミソ)の時に特徴的なド#(ルートのラから数えて3つ目なので、3度の音)を使うとか、ルート以外の音を持ってきている人もいますが、我々アマチュアが中途半端にやって失敗すると曲の流れが不自然に聴こえます。
とりあえず、慣れないうちは最初はルートを鳴らしておけば間違いありません。
次の音まで上昇・下降
たとえばジャズやポピュラー音楽では、いろいろ展開していても、最後はそのキーの主音(ドレミファソラシドの「ド」)に帰ります。帰り方にもパターンがあって、よく使われるのは、Dm7 - G7からCに帰るものです。
ルートのドから見て2番目のコードと5番目のコードなので、II-V(ツーファイブ)として知られています。
Dm7-G7-Cmaj7なので、最初はレの音、次の小節はソの音、最後はドで、残り3つの音(●)をそれぞれの小節内で考えればいいことになります。
Dm7 G7 Cmaj7
|レ−●−●−●|ソ−●−●−●|ド−●−●−●|
全部書くとややこしいので、Cに戻る直前でもっとも格好良くやるべき、G7のところでどういうパターンがあるのか、集中的に考えてみましょう。
もっとも分かりやすいのは、ドレミファソラシドの音階内で、普通に上昇・下降することです。
|レ−ド−シ−ラ|ソ−ラ−シ−*|ド−ド−ソ−ド|
最初の小節(青字)はうまくソまで下降できましたが、次の小節(赤字)ではドにたどり着く前に使える音が尽きてしまいました(*)。
ここだけでもいくつかのアイデアの見せどころです。
アイデア1:ソを2回鳴らす
あまり工夫はないですが、やはりルート音が一番安定するのでソを2回鳴らしてみました。|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−ラ−シ|ド−ド−ソ−ド|
アイデア2:ソを3回鳴らす
こちらも動きは地味になりますが、安定するソを3回鳴らすという方法もあります。|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−ソ−シ|ド−ド−ソ−ド|
または少し上下に動きを出してみました。最後がソからドに飛ぶので、ちょっと流れがイマイチかもしれません。|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−シ−ソ|ド−ド−ソ−ド|
アイデア3:上のレを鳴らす
少し戻る感じで、レからドに戻らせてみました。|レ−ド−シ−ラ|ソ−ラ−シ−レ|ド−ド−ソ−ド|
アイデア4:半音ずつ上がっていく
上行感を出すために、ラから半音ずつ上がって、ドにたどり着きます。
|レ−ド−シ−ラ|ソ−ラ−シb−シ|ド−ド−ソ−ド|
アイデア5:アルペジオから半音ずつ下がる
2小節目のGをアルペジオでソシレと弾いて、後半はレ−レbと半音ずつ降りてドに接近していく
|レ−ド−シ−ラ|ソ−シ−レ−レb|ド−ド−ソ−ド|
アイデア6:上のレを多めに鳴らす
少し戻る感じで、レからドに戻らせてみました。
|レ−ド−シ−ラ|ソ−シ−レ−レ|ド−ド−ソ−ド|
アイデア7:もっとも響きの自然な1度と5度だけで組み合わせてみる
私だけの感覚かもしれませんが、コードの1度と5度がもっとも自然な響きに聴こえるので、コードG7の1度(ソ)と5度(レ)だけでラインを作ってみました。
|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−レ−レ|ド−ド−ソ−ド|
|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−レ−ソ|ド−ド−ソ−ド|
交互に使ってみたり
|レ−ド−シ−ラ|ソ−レ−ソ−レ|ド−ド−ソ−ド|
1オクターブで大きく跳ねたり
|レ−ド−シ−ラ|ソ−レ−(ソ)−レ|ド−ド−ソ−ド|
( ) =1オクターブ上
というように、1つのコードの構成音に対して、パッと思い付くだけでも、これだけの動きを作り出すことができます。
これらを全部覚える必要はありませんが、気に入ったパターンを3つでも4つでもパッと弾けるくらいに練習しておいて、本番で引き出せるくらいにしておけばいいかと思います。
ネタが出てこなくて苦しくなったら、アイデア7の最初のパターンで、ルートと5度を弾いておけばいいかとも思います。
これらを全部覚える必要はありませんが、気に入ったパターンを3つでも4つでもパッと弾けるくらいに練習しておいて、本番で引き出せるくらいにしておけばいいかと思います。
ネタが出てこなくて苦しくなったら、アイデア7の最初のパターンで、ルートと5度を弾いておけばいいかとも思います。
|レ−ド−シ−ラ|ソ−ソ−レ−レ|ド−ド−ソ−ド|
4ビートの跳ねるリズム
これは自分でも出来ていないのですが、ウォーキングベースの命は、スイング感です。
自分が跳ねるスイング独特のリズムを感じつつ、正確にリズムを刻み、このノリをしっかりと出すことでジャズっぽくなってくるようです。
逆にいうと、ただ正確に4ビートを刻んでもお坊さんが木魚を叩くみたいな平坦にリズムになってしまいます。
あえて英語で「歩く」と言われるように、上記のような使う音の選択も不可欠ですが、それ以上に軽やかに跳ねて歩く感じを気持ちよく出せるよう、練習するのが大事かと思います。
よく師匠や参加しているバンドの他のプレーヤーからは、音数を増やして無闇にベースラインを上昇させたり下降させなくていいから、リズムキープと跳ねる感じを出すよう頑張れと言われます。
お互い、気持ちよくスイングできるよう、頑張りたいですね!
よく師匠や参加しているバンドの他のプレーヤーからは、音数を増やして無闇にベースラインを上昇させたり下降させなくていいから、リズムキープと跳ねる感じを出すよう頑張れと言われます。
お互い、気持ちよくスイングできるよう、頑張りたいですね!
0 件のコメント:
コメントを投稿