2018年3月23日金曜日

クリップチューナーとにらめっこして音程を確認しつつBacchus BJB-1-FLでフレットレスベースの感覚を鍛える

古いジャズやスタンダードを聴いていると、やはりウッドベースのサウンドは心が震えるものがあります。

先日たまたま練習場所としてお借りしているJR川崎駅前のアットホームな音楽学校に練習用のウッドベースがあり、少しだけ弾かせてもらいました。

何だか木の温かい、それでも野太い響きがしてとても良かったです。

しかし今更ゼロからウッドベースを習得する気にもなれず、仕方なく安価な中国製のフレットレスベースを弾こうと思い立ちました。

選択肢としては1万円台で変えるものとしては、白いピックガードに3トーンサンバーストのLegend LJB(左)か、ジャコパス風でピックガードのない、これまた3トーンサンバーストのBacchus BJB(右)のいずれかになります。
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けっこう悩みましたが、これまでもエントリーのジャズベースやテレキャスターを買った際にBacchusの作りの良さが気に入っていたので、Bacchusにしました。


ボディの作りはなかなか丁寧

さてなかなか近隣の楽器屋では置いていないモデルなので、通販でゲットしました。

Bacchusのロゴ入りのソフトケースが付属していますが、クッションはなくペラペラなので、持ち運びにはドンと置いたり周囲の人にぶつかられたりしないよう、注意が必要です。

ベースはピックガードのないジャコ・パストリアスのジャズべと同じです。サイズは34インチのフルサイズで重さは4kg。立って肩から下げて弾くには、けっこう重いです。

年配のプロでジャズベースを使っている方が座って弾いているのを見たことがありますが、よく分かりました。

ヘッドの形はBacchus独特の角度が付いたデザインです。オリジナルの形状はFender社の意匠であるため、勝手に使えないのです。UNIVERSE SERIESのシリーズ名が入っています。

最近のBacchusの廉価モデルのボディは、ポプラがよく使われています。音質は中庸というか、特に性格のないフラットな感じがします。

少し指板が下に張り出しています。通常は20フレットまでしかないオリジナルのJazz Bassと違い、21フレットまであります。上がC#まで出るのは、A7とかのコードでアドリブするときとかに重宝します。(と言っても、メインで使っているYAMAHA MB-40モーションベースの24フレット、すなわち上のEまで出るのが最強ですが)。

安い中国製のギターやベースにありがちな、細部の削り出しの粗さとかはありません。ボディはウレタン仕上げで、それなりの光沢はあります。

ネックはフィニッシュの塗装はないですが、滑らかに研磨されているので、手触りもいいし、運指が楽にできるほど滑りも良いです。

コントロールはネック側ピックアップのボリューム、ブリッジ側ピックアップのボリューム、全体のトーンです。ウッドベースの代用にしたいので、ネック側のピックアップを使い、トーンは半分かそれ以下に絞っています。

いくら中国製で安い素材で、その上パッシブベースとはいえ、電気的には悪くないようで、それっぽい音は出ます。

ついでに、先日ゲットしたプリアンプOne Control Crimson Redを通すと、なかなかウォームな音になります。2万円でお釣りの来る値段でこれだけ鳴ってくれればいうことありません。

正確な音程を出すのは容易ではない

指板はローズウッド。フレットのあるところに線が入っているので、目印にはなりますが、かなり音程が微妙なので、フレットの真上か少し奥側を押さえる必要があります。


クリップチューナーをクロマチックモードにして、ゆっくり弾きながら押さえた場所と周波数をチェックしていきます。以下のような周波数がグラフで分かるタイプがいいです。

今はどれも800円とかで買えますから、もしグラフ型をお持ちでなければ、安いものを1個買ってしまってください。

iPhoneにもチューナーアプリがありますが、反応が遅いので、練習には使えません(ゆっくりチューニングする分には不自由しないのですが)。



これで指板に入ったフレットの線を基準に、どこを押さえると周波数がどう変わるかをチェックして体感していきます。

なかなか言葉にすると難しいのですが、自分の指の側面と指板の線が一致するくらいの位置が正確に音が出るようです。

あとはなるべく耳の感覚を鍛えたり、絶対音感のない大半の人は(ある人の話を聞いていると、中途半端に絶対音感があっても、生活しづらいようですが)、弾いているうちに基準音がズレてくるので、E-A-D-Gを鳴らす時はできるだけ開放弦を使って、音の感覚を都度ベースで修正するのがいいように思います。

まずはルートと5度、3度を中心にラインを作ってみましたが、視覚的に指板のラインを見つつ、指を開いた感覚と音感を組み合わせてできるだけ正確な音程を確保していくよう、練習を積んでいくのが良さそうです。



弦はフラットワウンド弦を使う

フレットレス・エレクトリックベースの本家ジャコ・パストリアスはラウンドワウンド弦(弦の周りにそのまま細いワイヤーをコイル状に巻きつけている、いわゆる普通のベース弦)を使っていたと、インタビュー集に書いてありました。

**ちなみに以下のKindleの方が紙の本の半額で買えます。


しかし、力を入れて押さえると弦の周囲の丸いワイヤーが指板のローズウッドを削ってしまい、楽器の寿命が短くなります。さりとて遠慮してしまうと、迫力のある演奏ができなくなります。

何より音が明るすぎてジャジーでないので、ラウンドワウンド弦でなく、フラットワウンド弦(ワイヤーを研磨することで、表面をすべすべになるほど滑らかにした弦)にした方が良いように思います。

ジャズギター、特にフルアコースティックギターでは、よく使われており、少し大人しい、落ち着いた、まさに大人のジャズの音が出ます。

フラットワウンド弦は一般に研磨加工の手間が掛かるため、高価で4千円近くします。唯一、コスパが良いのは以下のAria Proで、最安値を調べたら以下のAmazonで1,500円前後で買えます。


若干耐久性が不安なような気がしますが、加工の精度や音質などは欧米の定番の弦と比べても悪くありません。

ちなみに私は楽天カードユーザーなので、以下の楽天で買いましたが、ソフトバンクユーザーであれば、ポイント還元率はYahoo!ショッピングの方が良いです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
BACCHUS BJB-1R-FL 3TS エレキベース
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