入手が容易で改造や実験がすぐできるので、標準技術をベースにした製品が大好き、独自規格は滅びるべしと信じているが、その意味では、AppleのLightningケーブルは許しがたい暴挙だと思っている。
先日も家族で松本市の浅間温泉に行った時、うっかりLightningケーブルを忘れてしまい、しかも諏訪湖とかで写真を撮りすぎて、松本に来た時にはiPhoneが電池切れ寸前まで来てしまった。
最近はデジカメはほとんど持ち歩かず、iPhoneの内蔵カメラを使うことが多く、それなのに蕎麦祭りの写真が撮れないとは殺生だと思い、仕方なく浅間温泉の中心地にあるローソンで2千円近く出してケーブルを買ったのは本当に癪だった。昔のDocコネクタのケーブルなら市内の100円ショップでもゲットできるのに。
しかもその直後にウエストポーチの底からリール式のサードパーティ製Lightningケーブルがそこっと出てきたときは、松本の山中のクマやイノシシでさえ殴り殺せそうな気がするほど強烈な怒りがこみ上げてきた。俺は確かに前の晩に入れていたのに、記憶が飛んでしまったのだ。
それでも、iPhone5であればまだチェックが甘いようで、上海問屋で300円で買ったカラフルなリール式Lightningケーブルもどきや、Amazonで200円で買ったDocコネクタをLightningコネクタに変換するアダプターなどでも、「正常に動かない可能性があります」などとcanだかmayだか知らないが助動詞をテキトーに訳したようなメッセージが出てきつつも、最低限充電だけはできたものであった。さすがにデータ転送はできないが、勤務先や移動先、旅先で充電するくらいなら全然OKであったのだ。
ところが、昨日自分への誕生プレゼントと称してiPhone5からiPhone6に替えてしまった(ところが数日前にはこんなAppleとは対極にあるものも買っていて、とんだ誕生プレゼント週間になっている)。すると恐ろしいというか、腹が立つことに前述のサードパーティ製Lightningコネクタもどきたちが全部充電すらできなくなってしまったのだ。
手持ちのアダプタをあれこれ試したが、まあ認証品ができるのは当たり前として、唯一できたのは100円ショップシルクやセリアで売っている、純正のLightningケーブルが表も裏もないリバーシブル設計であるのに対してこちらの方向だけで使ってくださいとなっているケーブルだけは辛うじて充電ができた。
そもそもAppleのOSはBSDベースのUNIXだし、iOSはそのサブセットだし、ついでにいえばAndroidはLinuxを元祖にしているし、いまのスマホのOSはかの西海岸で生まれて育まれたUNIXがベースになっている。UNIXの柔軟性とオープン性の逆を行くAppleの囲い込みの態度は非常にけしからん。
ということで、iOSユーザーは、シルクやセリアに行ったら、白とオレンジのパッケージのiPhone5用片一方しかさせない充電アダプターをゲットすべし。
2015年1月26日月曜日
2015年1月25日日曜日
99ドルのWindows 8.1マシン、hp stream 7を個人輸入する
相変わらずiPhone/iPadに自分でSSDに載せ換えた2代目MacBook Airなど、Apple製品を主力に使っている。まだ松も明けない1月最初の三連休の時、ネットのデジタルニュースで見たある記事が俺の目を引いた。
何と世界不況にあえぐ中、一人勝ちと言われる米国で、Windows 8.1を搭載した7インチタブレットが60ドル台で売っているというのである。そもそも日本である程度動くWindows 8.1タブレットを買おうとしても2万円は下らないし、60ドルならWindowsのソフトウェアパッケージを単体で買うより安いではないか、と思い、さっそく米国のサイトに商品を探しに行くことにした。
その正体はWinbook TW700という、あまり有名ではないメーカーのWindowsタブレットであった。残念ながら60ドルWindowsタブレットはどこかの家電量販店のクリスマス向け店頭セールの目玉商品のようで、日本から買うには商品を転送してくれるサービスを利用するか、誰か米国在住の知り合いに頼むしかなさそうだ(しかも知り合いの近隣にその量販店がある必要がある)。
米国Amazon.comで売ってないかと思って調べたら、99ドルだった。30ドル高いが、まあそれでも12,000円+送料でもまだ日本で買うより半額程度だ。
さらに調べていると、天下のHPからもStrem 7という7インチタブレットが同じ99ドルで出ていることが分かった。スペックはほぼ同じだが、Winbook Tw700は通常サイズのUSB端子にオーディオ出力、マイクロHDMI端子が付いて、拡張性に優れている。特に外部ディスプレイに表示できるのはプレゼンとか老いた親に子供の写真を見せるのに使えそうでグー。ただしメモリは16G。
対するHPは端子はマイクロUSBとオーディオ出力のみだが、メモリは32G。マイクロSD端子はいずれにもあり、Office365やOneDriveの1年分のライセンスが付くのはいずれも同じ。まあマイクロソフトの製品を継続して使う気もないので、ビジネスソフトはLibreOfficeを入れて、ストレージはYahooボックスとShared.comがあるのでいいや、という感じ。
そもそも小型のタブレット端末で拡張性はそれほど重要でなく、むしろ写真とかビデオ、音楽データを持ち歩くことを想定してHPに心が傾いた。ところがいざクリックしてみると、米国Amazonが海外に送ってくれるのはHPのしかも1商品だけだったので、いやおうなくHP Stream 7を選ぶことになった。
ちょうど1月下旬が自分の誕生日なので、自分への誕生プレゼントとかつぶやきつつ(自分の生活を考えると、毎月誕生日があるような浪費ぶりだが)さっそくポチっと押す。ドルで払うか円で払うか選択できるが、Amazonの為替レートは日本のメガバンクの為替両替並みに高いのでドルベースで買い、クレジットカード会社のレートを使うことにした。幸い、1月中旬から少しドルが弱くなっているので、300円くらいは安く買えそうだ。
三連休の何日に押したか忘れたが、9日か10日で海外宅配業者と提携していると思われる佐川急便から荷物が届いた。いちおう米国Amazonでも英語とはいえ配送状況をトラッキングしてくれ、いま通関した、とか日本の倉庫に入った、とか見えるのは楽しかった。
箱はこんな箱で、さっそく「何か買ったんだ? サプリメントか?」などと妻に詮索される。適当にほめたりおだてたりしつつ、早めに寝てもらう。
中はエアパッキンで蓋がされていた。しかしそこは米国らしいズボラさで、上はクッションが効いているが、下は何もないので、箱が輸送中に落下していたら大変だった。
そしてhp Stream 7が出てきた。Apple製品と対照的に無骨な、質実剛健という雰囲気だ。西部開拓時代のスピリットが彼の西海岸エリアでは生きているのだろうか。おそらく企業ユーザーを想定しているので、見た目より頑丈さ勝負なんだろうが。
そして透明なプラスチック板で保護された本体が出ていた。以前から使っている初代iPad miniより少し厚みがあり、逆に幅は心持ち狭い感じがする。付属品はしょぼいマニュアル(他のHP製品同様、ネットでもう少し詳細な整備マニュアル等が公開されている)と、容量のありそうな大きめの充電器と断線の心配のなさそうな長くて太いUSBケーブルが付属していた。持ち運びには適さないような気はするが、まあ極悪なAppleのLightningケーブルと違い、100円ショップでも買えるスマホ一般で使われている普通のマイクロUSBケーブルなんで、この辺の事情はどうでもいいだろう。
重さは330gということで、7インチタブレットの中では重い方だ。まあこの値段でWindowsパソコンが買えただけで全然文句はないが。さっそく電源を入れて起動してみる。
初回利用ということで、まずはメニューに沿って初期設定していく。設定の最初に地域と言語が選択できる。いちおうエリアをグリニッジ標準時より9時間早い東京や大阪のタイムゾーンを選択して、ついでに日本語も選択できるのだが、最初はフォントが入っていないようで、ほとんど日本語になっていなかったような気がする。まあ過去に何度かWindowsパソコンのセットアップ経験があれば、何をしてくれということかは理解できるだろう。
先人たちによると、この画面がキモとのこと。Microsoftアカウントというのを作ると、英語版に固定されてしまい、日本語フォントをダウンロードしてもインストールで先に進めなくなり、日本語で表示できないことが発生するらしい。
君子危うきに近寄らず、ということで人柱になっていただいた先人の教えを守り、画面の下に小さく出ている"Create a new account"でいったん新規にMicrosoftアカウントを作りフリだけして、新規作成メニューの下にある"Sign in without a Microsoft Account"から適当に自分のローカルアカウントを作った。
そしてアカウントができると、何か最終インストールと調整が始まった。"Taking care of a few things"と表示され、背景色がカラフルに変わるが、A fewって2つ3つ程度って意味だったよな? と疑念を抱くほど時間が掛かったが(5分以上待たされたような)、ようやくテレビのパソコンのCMで見たことのあるWindows 8.1の奇妙なメニュー画面が出てきた。
これでWindows 8.1が使えるようになったが、ログインしてから、コントロールパネルで日本語を選択し、さらに日本語フォントをダウンロードして登録して、ようやく日本で使えるWindows環境が出来上がった。
とりあえず2〜3日使ってみた。やや画面が小さくてタップがしづらいが、そこはニンテンドーDSのスタイラスペンを使ってみたら、けっこう快適に使えた。あと気がついたのは、機能を絞って省電力のためにチューニングされたiOSやAndoroidと違い、PC用OSのせいか電池の減りが早いように思える。
買って1年以上過ぎた俺のiPad miniでさえ、1回フル充電すれば3日くらいは軽く使えるが、こちらは頻繁に使っているとあっという間にバッテリー表示が半分以下になり、さらに4分の1くらいになり、そして容量低下の警告メッセージが出てくる。元巨人の江川卓さんの引退会見(肩痛で鍼を打つ頻度が月に1回、半月に1回、週に1回、ついには肩が上がらなくなり)を思い出した。
とはいえ、やはり使い慣れたWindows環境でタブレットができるのは嬉しいので、こまめに充電しながら使い倒してみようと思う。
何と世界不況にあえぐ中、一人勝ちと言われる米国で、Windows 8.1を搭載した7インチタブレットが60ドル台で売っているというのである。そもそも日本である程度動くWindows 8.1タブレットを買おうとしても2万円は下らないし、60ドルならWindowsのソフトウェアパッケージを単体で買うより安いではないか、と思い、さっそく米国のサイトに商品を探しに行くことにした。
その正体はWinbook TW700という、あまり有名ではないメーカーのWindowsタブレットであった。残念ながら60ドルWindowsタブレットはどこかの家電量販店のクリスマス向け店頭セールの目玉商品のようで、日本から買うには商品を転送してくれるサービスを利用するか、誰か米国在住の知り合いに頼むしかなさそうだ(しかも知り合いの近隣にその量販店がある必要がある)。
米国Amazon.comで売ってないかと思って調べたら、99ドルだった。30ドル高いが、まあそれでも12,000円+送料でもまだ日本で買うより半額程度だ。
さらに調べていると、天下のHPからもStrem 7という7インチタブレットが同じ99ドルで出ていることが分かった。スペックはほぼ同じだが、Winbook Tw700は通常サイズのUSB端子にオーディオ出力、マイクロHDMI端子が付いて、拡張性に優れている。特に外部ディスプレイに表示できるのはプレゼンとか老いた親に子供の写真を見せるのに使えそうでグー。ただしメモリは16G。
対するHPは端子はマイクロUSBとオーディオ出力のみだが、メモリは32G。マイクロSD端子はいずれにもあり、Office365やOneDriveの1年分のライセンスが付くのはいずれも同じ。まあマイクロソフトの製品を継続して使う気もないので、ビジネスソフトはLibreOfficeを入れて、ストレージはYahooボックスとShared.comがあるのでいいや、という感じ。
そもそも小型のタブレット端末で拡張性はそれほど重要でなく、むしろ写真とかビデオ、音楽データを持ち歩くことを想定してHPに心が傾いた。ところがいざクリックしてみると、米国Amazonが海外に送ってくれるのはHPのしかも1商品だけだったので、いやおうなくHP Stream 7を選ぶことになった。
ちょうど1月下旬が自分の誕生日なので、自分への誕生プレゼントとかつぶやきつつ(自分の生活を考えると、毎月誕生日があるような浪費ぶりだが)さっそくポチっと押す。ドルで払うか円で払うか選択できるが、Amazonの為替レートは日本のメガバンクの為替両替並みに高いのでドルベースで買い、クレジットカード会社のレートを使うことにした。幸い、1月中旬から少しドルが弱くなっているので、300円くらいは安く買えそうだ。
三連休の何日に押したか忘れたが、9日か10日で海外宅配業者と提携していると思われる佐川急便から荷物が届いた。いちおう米国Amazonでも英語とはいえ配送状況をトラッキングしてくれ、いま通関した、とか日本の倉庫に入った、とか見えるのは楽しかった。
箱はこんな箱で、さっそく「何か買ったんだ? サプリメントか?」などと妻に詮索される。適当にほめたりおだてたりしつつ、早めに寝てもらう。
中はエアパッキンで蓋がされていた。しかしそこは米国らしいズボラさで、上はクッションが効いているが、下は何もないので、箱が輸送中に落下していたら大変だった。
そしてhp Stream 7が出てきた。Apple製品と対照的に無骨な、質実剛健という雰囲気だ。西部開拓時代のスピリットが彼の西海岸エリアでは生きているのだろうか。おそらく企業ユーザーを想定しているので、見た目より頑丈さ勝負なんだろうが。
重さは330gということで、7インチタブレットの中では重い方だ。まあこの値段でWindowsパソコンが買えただけで全然文句はないが。さっそく電源を入れて起動してみる。
先人たちによると、この画面がキモとのこと。Microsoftアカウントというのを作ると、英語版に固定されてしまい、日本語フォントをダウンロードしてもインストールで先に進めなくなり、日本語で表示できないことが発生するらしい。
君子危うきに近寄らず、ということで人柱になっていただいた先人の教えを守り、画面の下に小さく出ている"Create a new account"でいったん新規にMicrosoftアカウントを作りフリだけして、新規作成メニューの下にある"Sign in without a Microsoft Account"から適当に自分のローカルアカウントを作った。
そしてアカウントができると、何か最終インストールと調整が始まった。"Taking care of a few things"と表示され、背景色がカラフルに変わるが、A fewって2つ3つ程度って意味だったよな? と疑念を抱くほど時間が掛かったが(5分以上待たされたような)、ようやくテレビのパソコンのCMで見たことのあるWindows 8.1の奇妙なメニュー画面が出てきた。
これでWindows 8.1が使えるようになったが、ログインしてから、コントロールパネルで日本語を選択し、さらに日本語フォントをダウンロードして登録して、ようやく日本で使えるWindows環境が出来上がった。
とりあえず2〜3日使ってみた。やや画面が小さくてタップがしづらいが、そこはニンテンドーDSのスタイラスペンを使ってみたら、けっこう快適に使えた。あと気がついたのは、機能を絞って省電力のためにチューニングされたiOSやAndoroidと違い、PC用OSのせいか電池の減りが早いように思える。
買って1年以上過ぎた俺のiPad miniでさえ、1回フル充電すれば3日くらいは軽く使えるが、こちらは頻繁に使っているとあっという間にバッテリー表示が半分以下になり、さらに4分の1くらいになり、そして容量低下の警告メッセージが出てくる。元巨人の江川卓さんの引退会見(肩痛で鍼を打つ頻度が月に1回、半月に1回、週に1回、ついには肩が上がらなくなり)を思い出した。
とはいえ、やはり使い慣れたWindows環境でタブレットができるのは嬉しいので、こまめに充電しながら使い倒してみようと思う。
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