2015年1月26日月曜日

iPhone 6とサードパーティ製充電コネクター

入手が容易で改造や実験がすぐできるので、標準技術をベースにした製品が大好き、独自規格は滅びるべしと信じているが、その意味では、AppleのLightningケーブルは許しがたい暴挙だと思っている。

先日も家族で松本市の浅間温泉に行った時、うっかりLightningケーブルを忘れてしまい、しかも諏訪湖とかで写真を撮りすぎて、松本に来た時にはiPhoneが電池切れ寸前まで来てしまった。

最近はデジカメはほとんど持ち歩かず、iPhoneの内蔵カメラを使うことが多く、それなのに蕎麦祭りの写真が撮れないとは殺生だと思い、仕方なく浅間温泉の中心地にあるローソンで2千円近く出してケーブルを買ったのは本当に癪だった。昔のDocコネクタのケーブルなら市内の100円ショップでもゲットできるのに。

しかもその直後にウエストポーチの底からリール式のサードパーティ製Lightningケーブルがそこっと出てきたときは、松本の山中のクマやイノシシでさえ殴り殺せそうな気がするほど強烈な怒りがこみ上げてきた。俺は確かに前の晩に入れていたのに、記憶が飛んでしまったのだ。

それでも、iPhone5であればまだチェックが甘いようで、上海問屋で300円で買ったカラフルなリール式Lightningケーブルもどきや、Amazonで200円で買ったDocコネクタをLightningコネクタに変換するアダプターなどでも、「正常に動かない可能性があります」などとcanだかmayだか知らないが助動詞をテキトーに訳したようなメッセージが出てきつつも、最低限充電だけはできたものであった。さすがにデータ転送はできないが、勤務先や移動先、旅先で充電するくらいなら全然OKであったのだ。

ところが、昨日自分への誕生プレゼントと称してiPhone5からiPhone6に替えてしまった(ところが数日前にはこんなAppleとは対極にあるものも買っていて、とんだ誕生プレゼント週間になっている)。すると恐ろしいというか、腹が立つことに前述のサードパーティ製Lightningコネクタもどきたちが全部充電すらできなくなってしまったのだ。

手持ちのアダプタをあれこれ試したが、まあ認証品ができるのは当たり前として、唯一できたのは100円ショップシルクやセリアで売っている、純正のLightningケーブルが表も裏もないリバーシブル設計であるのに対してこちらの方向だけで使ってくださいとなっているケーブルだけは辛うじて充電ができた。

そもそもAppleのOSはBSDベースのUNIXだし、iOSはそのサブセットだし、ついでにいえばAndroidはLinuxを元祖にしているし、いまのスマホのOSはかの西海岸で生まれて育まれたUNIXがベースになっている。UNIXの柔軟性とオープン性の逆を行くAppleの囲い込みの態度は非常にけしからん。

ということで、iOSユーザーは、シルクやセリアに行ったら、白とオレンジのパッケージのiPhone5用片一方しかさせない充電アダプターをゲットすべし。

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