前日は仕事があったが速攻で帰り、移動時の渋滞を避けるため夜間に熱海まで行き、昭和風の安ホテルで夜明かしをする。小さい地味なホテルだったが、こぎれいで意外にゆったりできた。
翌日は少し熱海港を散策して、釣りをしている人を見る。港内でもキスとか掛かることもあるらしい。見ている前で初老のおじさんが海藻を釣り上げていた。
さて熱海から45kmほど、時間にして1時間ちょい走り、9時過ぎに稲取に着いた。まずは釣りをしようと思ったが、東伊豆町の町役場で朝市をやっていたのでつい入ってしまい、ニューサマーオレンジの試食をしたり100%ジュースを飲んだり、ついでに干物や野菜、パン屋を見たりしていたら、30分くらいすぐに過ぎてしまった。
ニューサマーオレンジは気に入ったので、明朝あらためて来て買うことにした。
稲取の藤辺製菓(実際はベーカリーと言う感じ)というパン屋のパンは、何だか美味くて、朝飯にドーナッツとか菓子パンとか惣菜パンを食ってしまった(追記:2017年末に行ったら、ドーナツしかなかった。相変わらずふわふわで美味かったが)。
さて稲取港には湾の左側、右側、そして右の沖側に新しい大きな堤防がある。何だか外が一番いいような気がして、一番外側まで行ってみた。新しいし広いし、立派な堤防だ。
ところが、堤防の外側は一段高くなっていて行けないうえ、テトラがあって釣れない。内側の先端は潮通しが良さそうで、見に行くと魚影も豊富だが、競争率が高く、10時近くにのこのこ現れた当家の入る余地はなかった。メジナやイワシなどが掛かっていたが、ここは諦めていったん戻った。
次に右手の堤防を見てみる。ここは下まで降りれば岩場もあってなかなか釣れそうだが、やはり先端の12畳くらいのスペースにはすでに先客がいて、釣れそうにない。湾の内側で釣っていた家族連れと話をしたが、キスとかメジナとか数匹釣れていた。
そもそも引き潮で水位も下がっているので、竿を出すのは諦めた。
やがて少しスペースがあるように見えたので、左側の堤防に行ってみた。ここも先端は何人もの人がウキ釣りやサビキ釣りで釣り糸を垂れていた。イワシとかでも掛かればいいのだが、すでに朝マヅメも過ぎて、釣り上げている人はいなかった。
ということで湾の内側の静かな内海で、5号の小さなオモリに6号の針を付けてミニチョイ投げ仕掛けを作り、先端にイソメを垂らしを1~2cmくらい短く付けて、数隻係留されている小型の漁船の間に落としてみた。
2~3分くらいで息子が「あっ、ビクビクって来た!」と叫んだ。そのときはバレたようだが、ほどなく「よしっ」と叫ぶと、カラフルな魚を釣り上げた。いちおう魚博士の彼としては「これはニシキベラだ」と言う。
今夜はここで泊まりなので持ち帰る訳にも行かず、以下の写真を撮ってからリリースした。しばらくしてまた同じようなニシキベラを釣り上げた。
次に愚妻が釣り上げたが、何とお馴染みのハオコゼだった。なぜかハオコゼをよく釣り上げるのが可笑しい。
さて妻子のセッティングを済ませてから同様に簡易チョイ投げ仕掛けを作り、おもむろに投入した。小型魚船とボートの合間に落とした。地元の釣具屋の女将さんによると、わりと稲取湾内は砂地が多いので投げ釣りはしやすいとのことだが、何度か根掛かりした。
それでも少しずつ角度を変えて仕掛けを10~15mくらいの距離で投げると、ついに魚信があった。少し引き、そしてリールを巻くとマハゼが掛かっていた。
ハゼをリリースして、また何度か探っていると今度は先程より大きな魚信が来た。慎重に、でもすばやく巻き上げると、何とキスが掛かっていた。
その後また良型のキスが掛かった。肉厚で天ぷらで食いたいと思うほどのサイズあった。
ランチ後に今度は堤防の上から外に向けて投げたが、特に反応はなかった。岩や海藻があって、やや何度か根掛かりした。その後あきらめてまた内側で釣り、キスとハゼを数匹釣り上げた。
ちなみに自分が釣った後に、別の人がエギングをしていてかなり大きなヒラメを釣り上げていた。まだシーズン前だが、やはり東京湾とはサイズや種類が違うようだ。
その日は民宿に泊まって、大量の刺し身と巨大なキンメダイの煮付けを楽しんだ。翌日は年に一度の稲取の水産祭であったが、凄い行列でしかも強風で釣りもできる状態でなく、さっさと引き上げてきた。とはいえ、東伊豆の綺麗な海をたっぷり堪能できた。
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