2014年4月30日水曜日

決定版! 古いMacBook AirにWindows XPをインストールするもっとも確実な方法(XPインストール死闘編)

<破壊的な前半戦はこちら

ようやくハードディスクからSSDに交換した俺のMacBook Air Late 2008だが、まさかその先のOSインストールでこれだけ苦労するとは思っていなかった。結論からいうと、ゴールデンウィーク前半の3日間、まるで俺の忍耐力とSSDの耐久性を併せてテストしたいのか、と言いたくなるような何度も何度も試行錯誤のインストールの旅となったのだ。

まずはSSDの取り付けに成功した晩、手持ちのMac OS X 10.6 Snow LeopardのディスクでOS Xをインストール、それからソフトウェアアップデートで10.6.8ヘアップグレード。次にあまり深く考えずにAppStoreに接続して、OS X 10.9 Marverickを入れた。

あとは一撃と思って、とりあえず手持ちのWindows XP SP2を入れる。ところがMarverickではWindows 7以降しかインストールできないという表示が出る。ちょっと残念だが、まあXPはサポートも終了したし、Marverickは最新OSだから仕方ないかと思い直し、Snow Leopard (10.6)を再度インストールしてみた。

Bootcampからディスクを半分割り当てて120GBの領域をNTFSでフォーマットしてから、XPをインストールしてみた。

一見、ファイルがコピーできたようだ。安心して見ていると、再起動後に本来であればインストールが続行するはずが、「asmsがない」というエラーが出て、変なi386フォルダーのパスが表示されるが、キーボード入力ができないので、どうにもできない。

あきらめて「キャンセル」をクリックすると、インストールは中断してしまった。Mac OS Xから起動して、USBメモリにi386フォルダーを丸ごとコピーするが、如何せんキーボードが効かず起動後のパス名の指定ができないので、どうにもならない。

ネットで調べると、何度か繰り返すと「運良く」CDやDVDが読めることがある、とあって何度か試して見たが、あいにく俺には運が巡ってこないようで、何とも症状は変わらない。いい加減なもんだ。

何度かやっても駄目なので、次に古いOSでも読めるように、Bootcamp領域を古いWindowsの限界である32Gバイト未満にして、フォーマットもFAT32で行った。読みが当たり、この構成では無事に最後までインストールすることができた。

XP SP2が入ったので、次にSnow LeopardのインストールDVDを入れて、Appleが提供する純正デバイスドライバをインストールする。再起動させて、これでいちおう最低限の環境はできた。


ところが、今度はSP2のせいだか、うちの無線ルーターに無線LAN接続ができない。仕方なく、ソフトバンクからもらったFONルーターをつなぎ、このFONのフリーWiFiでログインして、XP SP3、Google Chrome、Google IME、フリーウェアのアンチウィルスやその他セキュリティツールをダウンロードする。いちおうネットにつないでツールとかゲットする以上は、ある程度のセキュリティ措置は必要だ。

上記の各種ツールのインストールイメージを何とかダウンロードして、最小限の環境は準備できた。

XP SP3をインストールするときに、またいくつかのシステムファイルのインストール先に書けないとかエラーが出るが、これはリードオンリーのMac OS用ディスクにOSローダーや関連ファイルを書き込みに行ってしまうのが原因。

Windiws -> System32 -> DriversにあるAppleMNT.sysというOS Xのディスクをマウントするデバイスドライバを一時的にリネームするなどして、Windows側に見せないようにすればエラーはでなくなり、無事にSP3のインストールが完了する。


●どうやって領域を増やす

さて、これで俺の古いMacBook Air上でまたOS XとWindowsがデュアルで使えるようになった。ところが、現実問題としてWindowsの方がOS Xより指導頻度が多いわけで、それなのにディスクの使用比率がOS Xが200Gバイト以上、Windowsが31Gバイト少々ではあまりに不公平かつ非現実的だ。

ということで、Windowsパーティションを増やそうとするが、まずApple純正の、というかOS Xに付属の「ディスクユーティリティ」でできないか確認してみたが、これはWindowsシステムのパーティションについては、消去以外の操作はできない。とんだ役立たずだ。

次にフリーウェアのパーティション操作ソフトをいくつか試したが、今度はOS Xの領域をいじることができない。商用ソフトならどうかと昔買ったPartition Magic 8を試すが、これはドライブレターが分からないとか屁理屈をいうばかりで、起動画面にすらたどりつけない。

最後に出会ったのが、Paragon Partition Manager 2014 Freeというフリーソフトだ。起動するとメニューのデザインが俺の嫌いなWindows 8ライクだったので一抹の不安がよぎったが、あにはからんや、Macパーティションまでまとめて操作できるというスグレモノ、あっさりとパーティションの比率を変えて110Gと100Gにリサイズすることができた。
 


●DOSじゃないんだからFATは止めてNTFSにすべし

再起動してパーティションが変換され、その後に見慣れたWindows XPの草原の背景が出てきた。さて、そうはいっても100Gバイト以上の領域でFAT32というのは、やや不安である。

どうせなら多少のエラーやトラブルにも頑丈なNTFSにしようと思い立ち、今度はDOS窓からConvertコマンドを使ってFAT32をNTFSに変換した。

これも起動ドライブであるCドライブを変換するので、やや面倒くさい。まずは「CONVERT C: /FS:NTFS」ということで、CドライブをNTFSに変換しようとすると、使用中だがマウントを解除するのか? と訊いてくる。

ここでYesにすると二度とXP SP3に会えないかもしれないので、いったんNにする。その後、再起動後に変換するか?と訊かれるので、ここをYにして、いったんシステムを再起動する。

再起動はやや時間が掛かるので少し不安になったが、無事にNTFSになった。それにしても何度も何度もインストールを繰り返して、SSDの素子がけっこう傷んだのではないだろうか。まあ1年保証なので、壊れるなら1年以内にしてもらいたいものである。

まあこういうのはこちらの願望より作り手の執念が勝つもんで、だいたい1年と2ヶ月くらいで壊れるものと相場が決まっている。ということで、ぜひ壊れないで末永く活躍してもらいたいと思う。

いずれにせよ、それまで5分以上掛かっていたWindowsの起動が1分弱程度に収まっているので、SSDを導入した効果は絶大といえよう。なぜ2009年以降のMacBook AirはSSDのみになったのか、よく分かった3日間であった。


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