月末に練習場所にお借りしている川崎の音楽学校で開催されるライブに、助っ人としてベースで参加させてもらうことになった。しかしギターやウクレレの片手間で適当に弾いているベースで、サポートするどころか間違えずに弾ければ御の字という感じである。
ということで、選曲もジャズやボサノバばかりなので、間違えてもスラップとかしそうもないし、弦はマイルドな音色のフラットワウンドに変えることにした。普通は定評あるダダリオを選びたいところだが、値段が高いのでちょっと迷った。
翌日、もうメール便で弦が届いた。ネットの口コミを見ると、安いがまあ悪くないという意見と、巻いているうちに切れてしまった、ひどい弦だとか評価は分かれている。
ということで、もともとBacchusに付いていた、おそらくこれも代表的な激安弦であるBacchus弦をペンチで切断する。弦の長さをそろえて巻き付ける。実はベースの弦を張り替えるのは生まれて初めてだが、太い弦は巻きやすいことを知った。
ついでにジャコ・パストリアスの真似をしてピックガードを取り外した。
さてしっかり弦を巻いて弾いてみる。試奏してみるとモコモコした素朴な音ですぐ音が減衰してしまうが、これがウッドベースみたいな音色で、下手ではあるが頑張って4ビートでウォーキングラインを弾くと、これが何とも素敵な音がする。変な話だが、頑張ってスタンダード曲を練習したい、と思った。
何だかうれしくなって、もう1つのYAMAHA MB-40もフラットワウンドにしてしまう。激安弦にはミディアムスケールがないので、奮発して4千円近くするダダリオを買う。
響きはさすがに素晴らしく、それまでの草臥れて軟弱だったYAMAHA モーションベースの音が輪郭のはっきりしたゴリっという音になった。ただし、残念ながらいい音過ぎて意外にサスティーンもあるし、Ariaの弦のようなモコモコした素朴感はない。
試しにスラップしてみると、全くファンキーな音の出ないAria弦と違い、とりあえずは少しはスラップの音になっている。これはこれでややジャジーなオールマイティな用途に使えるだろう。
何はともあれ、YAMAHAモーションベースの導入で使用頻度の減ったBacchus BJBだが、これでジャズのスタンダード曲に堂々と使える。中華ベースとは細部の仕上げはいいので、まだまだ使い倒したい。
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