2017年9月30日土曜日

下田でダイソー100円ルアーでの釣果はソウダガツオとショゴ(カンパチ)

少し遅い夏休みで家族ももう普通の日を過ごしているので、1人で下田港まで泊まりがけで遊びに行った。子供の頃に1回行ったことがあるはずだがほとんど記憶がなく、実質的に初めて来たようなもんだ。

これまでルアーに数回チャレンジしたが、仙台港で小サバの回遊があったときに、針にイソメの破片を付けたら1匹掛かったというせこい結果と、愚妻の実家近くの沼でバスロッドと小型スプーンでブラックバスを3回引っ掛けた程度で、大物を釣ったことはまだなかった。

旅館の人に釣り場を訊いたところ、メインはやはり下田港の中央にある犬走島とその堤防だという。到着は午後3時を過ぎていたので、夕マズメを狙って、犬走島の堤防に行く。平日なのでスペースは十分あるが、それでもそれなりに釣り人はいた。

とりあえず人工のアミコマセを持っていたので、4号針でサビキ釣りを開始する。ちょっとコマセを撒くと、どこにいたのか様々な色の小魚たちがわーっと出てきて水中を漂うコマセの周りを踊り始めた。

透明度といい魚種といい、いつも首都圏の釣り場しか知らない身としてはかなり感動した。それでも情け容赦なく、先日修理したDaiwaの振り出し竿6フィートに下カゴのサビキ仕掛けで落とす。

しばらく揺すっていると、昨年の稲取港でもやってきたおっちょこちょいの小型のベラが掛かる。

少し陽が落ちてきたので、ダイソーの18gのメタルジグを結び、湾の外側に向かって投げて中層まで落とし、タダ巻きで動かしてみるが、特に何もかからなかった。

駅前で滞在用の衣類などを買ったり夕飯を食おうと思っていたので、初日はさっさと引き上げる。

翌朝は明るい朝日が差し込んできて5時半くらいに目が醒める。とりあえず貧乏性なのとルアーで釣れる気もしないので、昨日の残りの人工アミエビを使ってサビキを開始する。

ところがオカラが主成分のDaiwaのアミエビはなかなか引きが悪いようで、また下田港の小型魚たちは意外に賢いようで、たくさんのチビ魚が寄ってくるものの、全然針を食わない。ごくたまにおっちょこちょいのベラが食うのは昨日と同じだが、これだけでは面白くない。 

ということで、近隣の釣具店でイソメのミニパックを買ってきて、細かく千切ったイソメを針に刺し、サビキだかブッコミだか自分でも分からない釣り方を開始した。

さすがに生き餌の威力は強く、これまでは10分に1回くらいベラが掛かる程度であったのが、かなり魚信が来るようになった。

まずは結構強い引きと共に、小型のメジナが掛かった。

程なく、ハコフグが掛かった。怒って大きく膨らんでいるが、意外に固いのを初めて知った。

次はアイゴの若魚。棘に毒のある危険生物なので、メゴチバサミと針外しを使って注意深く外す。


そのうち小型のカワハギが掛かった。ギイギイ鳴いている。大きくないが刺身で食ってみたいと思ったが、あと1日滞在するので、こちらもリリース。

相変わらずベラはたくさんいてよく掛かる。面倒になって素手で外すが、可愛い歯が生えているので、口に手を入れないようには注意する。

今度はキタマクラと思われるフグが掛かった。確か皮膚にも毒が出ていることもあるらしいので、こちらもメゴチバサミで注意深く外してリリースする。

そのうちニシキベラが掛かった。普通のベラはよく掛かるが、この鮮やかな色はなかなか嬉しい。

最後に小気味いい引きと共に、これも若魚だろうがイシダイが掛かる。バタバタ暴れるパワーがかなり素晴らしい。これまた美味そうだがリリース。

さて、ミニパックのイソメもなくなっ他ので、いったん市内に戻って昼食を食う。

下田百景という観光案内のサイト(http://shimoda100.com/)にあった美味そうな店をいくつかアタックした。初日は港の正面にある漁協の食堂で金目鯛三色丼を食ったが、この日は少し内陸に入ったところにある「キッチンヒロ」という洋食店に行った。美味なランチで大変満足した。次回もまた来たい。

腹ごしらえもできたので、午後1時から堤防の中央付近から外側に向かって、DAISOの18gのブルーのメタルジグを投げる。

色々ネットで先達の体験記を読んでいると、青物を釣りたいときは見切られないよう、全速力で巻けとあった。これまでの自分のタダ巻きの速度を考えると全然遅いような気がして、とにかく頑張って速く巻いた。

自分でも凄いと思うのだが、面白いように決まったポイントにジグが落ちる。広めに探るために少し角度を変えたつもりでも同じポイントに機械で制御したようにジグが落ちていく。大丈夫か>オレ。

引き方としては最初はタダ巻きだったが、10回目くらいから、いったん着底(恐ろしいほど同じポイント)→全速力で巻く→ややジグが中層まで浮いてきたら少し止めてフォール→再度着底させ、あるいは底層まで落として再度全速力で巻く、という流れでやり始めた。

おそらく50〜60mくらいしか届いていないと思うが、まず大きく投げて、その後2回フォールさせてから少し巻くとジグが岸壁に戻ってくる、というリズムができて、そのリズムで投げていた。

その流れで10回も投げていないと思うのだが、2度目のフォールの直後にルアーが動かなくなった、(あちゃー海藻にでも根掛かりさせてしまったか!?)と思った。とりあえずいったん力任せに引っこ抜こうと巻く。竿が相当重い。

ところが根掛かりだとあるところで糸が巻けなくなるが、物凄く重いのにいつまでも糸が巻ける。こりゃルアーを回収できそうだとさらに巻くと、ようやく手元に何か重いものが左右に動き回る感覚が伝わってきて、根掛かりでなく何かが掛かったことが分かった。

今考えるとよくラインが切れなかったと思うが(単なるShimanoの3000番の安リールと3号ナイロン糸の組み合わせである)、少しずつ巻いているうちに大人の前腕部くらいの青い魚体が見えてきた。

あいにく大物が釣れると思わず、玉網がなかったので力ずくで釣り上げた。良型のソウダガツオであった。これってサバと同じだよなと思うが、物凄くバタバタ暴れる。

隣りの老爺が、「早く締めて血抜きした方がいいよ」とアドバイスしてくれたが、あと1日伊豆にいるので、リリースせざるを得ない。急いでメゴチバサミで固定しつつなるべく魚体をそっと傷つけないようにしつつ、針を外してリリースした。急いで逃げていった。

ちょっと傷が深いからもうダメじゃないかな、とはその老爺のコメント。

その後は1時間以上何も当たらず、ひたすらパターンを繰り返しつつ、時折シャクったり、強弱を付けたりしていたが、なかなか当たりは来ない。

1時間も過ぎた頃、ようやくまた急にガツンと重くなった。先ほどの経験があったので、根掛かりでなく何か魚が掛かったことが分かった。またまた引き上げると、先ほどの老爺が「お、ショゴだね」と教えてくれた。

ショゴという呼び方を知らなかったので「え、メッキですか?」とかとぼけた質問をしていると、「カンパチの幼魚だよ。まあこの大きさだとカンロクくらいかな」とギャグまで飛ばしてくれた。

とりあえず2匹釣れたし、この後、下田から稲取に移動するので(20kmくらいなんで大した距離でないのだが、宿の夕飯に間に合わせるため)、ここで上がりとした。大きくなって帰って来いよと言いつつ、ショゴをリリースした。

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