今、参加させてもらっているボサノヴァバンドのリーダーが、出来心でアコースティックギター用アンプを買ったが、思った用途で使えなかったので、2千円で買い取ってくれと言われ、フルアコとかベースの練習用にいいだろうと思い、引き取ることにした。
(ちなみにリーダーはフルート奏者なのでフルートに管楽器用ピックアップを繋いでこのアンプで再生しようとしたが、音が小さくて使い物にならなかったようだ)。
と言うことで帰宅して早速先般のBacchusテレキャスターを繋いで、音を確かめてみる。
まずはボリューム、ベース、トレブルのコントロールを全て正午の方向でセットアップする。
確かに10Wなのでライブで使えるような音量ではない。しかし、非常に歪みのないクリアな音質でアコースティックギターはもちろん、エレキギターの練習用(歪まないので誤魔化しが効かない)、キーボードの練習などにも使えそうだ。
後、安物のダイナミックマイクを繋いで、歌ってみた。音量は小さいが、歪みもなく音はそれなりに増幅されているので、会社の宴会の司会用とかクラスの学芸会みたいな用途にも使えそうだ。うたた寝していた妻が急に目をさますと、鬼のような顔でこちらを睨みつけてきたので、歌は早々に止めた。
ちなみに愛用のエレキベースYamaha MB-40を繋いでみた。ミディアムスケールで音圧がそれほど強いわけではないが、一部の音でキャビネットがシャーと共振する。低音用のアンプではないので、仕方ないか。
”SHAPE"ボタンを押すと、2バンドイコライザーのトーンが使えるようになる。ドラスティックに音質が変わるものでないが、ややトレブルを絞ってベースを心持ち強めにすると、ジャズに使えそうな音にはなった。練習用と考えれば、これで全然文句はない。
また電子楽器にしては珍しく、標準ジャックでなくミニジャックで外部入力端子があるのは素晴らしい。スマホを繋いで音楽に合わせて楽器の練習をしたり、メトロノームアプリを入れてリズム感トレーニングをすることもできる。
同様にヘッドフォン端子もミニ規格なので、スマホ用イヤフォンがそのまま使える。
筐体の後ろが窪んでいて、そこに電源ケーブルを収納することで、狭いスペースにもスッキリと仕舞うことができる。ワンルームマンション、一人暮らしなんて人が初めてギターを始めましたと言う場合にも選択肢になり得る、心憎い作りだ。
と言うことで、気軽に家庭内の色々な用途に使えることがわかった。これで2千円ならいい買い物であったと言えよう。
Laneyは真空管のアンプでは知られているアンプメーカーだが、このアンプは普通にトランジスタかオペアンプを使っているようだ。まあその方が故障する確率が低いからいいとは思うが。