2018年2月5日月曜日

ギター、ベース、音楽再生と大活躍の電池駆動ミニアンプ Blackstar FLY stereo pack

年末に知人の小さなヨガ教室の忘年会に呼ばれ、ウクレレ持参で遊びに行きました。


少人数だからウクレレの生音で十分聴こえるだろうと思ったのですが、何と高々10畳くらいのスペースで10人ちょっとの人数でしたが、思い切り弦を弾いてもちょっと歓談している人がいると、ウクレレの音が全く聴こえず、ちょっと淋しかったです。

クリスマスだというのに、「枯葉」とか「マイ・ファニー・バレンタイン」とか「アロハ・オエ」とか選曲して行った俺もどうなのよ、とは思いましたが。


悔しいので、せっかくピックアップ内蔵のウクレレばかり所有しているし、電池駆動のミニアンプをゲットしようと思いました。

しかし、大昔にFender mini twinという韓国製の名ばかりFenderミニアンプを所持していましたが、お世辞にもいい音とはいえず、しかもロックとかでオーバードライブさせるなら音質は多少誤魔化せるものの、ウクレレやジャズをやりたい昨今、クリーントーンで使えルものが欲しいと思っていました。


例によってセカンドハンドショップをふらりと訪れると、電池駆動のミニアンプの中ではもっとも評価の高いBlackstar FLYが売られていました。

この手のアンプではやや値段が高いものの、通常のゲインやオーバードライブスイッチに加え、通常のトーンコントロールより強力に周波数をいじれるISF (Infinite Shape Future) での音作り、テープディレイをシミュレートしたデジタルディレイなど、これ1台でかなり積極的なサウンドメイクができます。


しかも通常ブラックなのに、珍しいクリーム色です。何だかブリティッシュグリーンとか白とか、英国アンプらしくてちょっとシビれます。

ということで、迷うことなく買いです。

今回ゲットしたのはステレオパックということで、電話機のPHONEケーブルのような独特の端子で右チャネル用スピーカーをつなぐことで、ブリティッシュロックのギタリストのようにアンプ2段積みもできます。

また左右に配置することで、コンパクトステレオスピーカーとしても使えます。

ギターアンプとしては単体で、またiPhoneやiPad用のコンパクトオーディオスピーカーとしても使いたいので、どちらかというと、こちらの置き方がメインになりそうです。

裏から見ると、このように1台目のアンプの裏にACアダプターとセカンドスピーカーの端子があります。

付属の専用ACアダプターは6.5V 1.5Aで十分なパワーです。逆にいうと、(まだ試していませんが)電池で使用する際は、意外に電池の消費は早そうです。

セカンドスピーカー(103として別売りもされています)は、何とケーブルを蚊取り線香のように螺旋に巻いて本体後部に収める設計。ケーブルがすっきりとまとめるので、なかなか素晴らしいです。見た目も面白いし。

 肝心のコントロールですが、楽器の入力から右に、ゲインとボリュームでクリーントーンからオーバードライブサウンドを自在に作れます。

さらに、オーバードライブスイッチ(OD)があるので、これをONにすると、あまりゲインを上げなくても気持ちよく歪みます。

ちなみに先日ゲットしたSXテレキャスターのリアピックアップでも、ゲイン6割くらいで、なかなかハードロックな音が出ています。

さらにISFと呼ばれるアクティブなトーンコントロール。EQとありますが、実際に低域から高域まで好みのポイントにはっきりした音のピークを作ることができます。出力が小さいので限界はありますが、サウンドメイクとしては十分使えます。

普通の電池ポータブルアンプのトーンコントロールは、ギター本体のトーンコントロールと大差ないものなので、これは面白いです。

さらにテープディレイをシミュレートしたデジタルディレイが内蔵されているのは、感動ものです。

自分も昔のアンプのスプリングリバーブが好きで、メインではFender Sidekick Reverb RX15というスプリングリバーブ式のアンプを使って軽く残響を入れて音作りをしています。

あとは外部入力とヘッドフォンがつなげる外部出力があり、たとえばiPhoneで音楽を鳴らして一緒に演奏したり、ジャズの練習用ソフト「iReal Pro」でバッキングを自動演奏させて、アドリブの練習をすることもできそうです。

また単三電池6本で電池駆動ができます。ただしステレオ接続すると3Wx2で6Wになり、消費電力も倍増するので、電池で使うときは、単体でギターアンプとして使うときに限定した方が経済的かと思います。


さて最後に、コンパクトステレオスピーカーとしての音ですが、通常の音質は後回しな小型ギターアンプと違って、音の分解能も高く、また低音から高音までよく出ています。

自分がジャズのベースソロでは最高峰と思う(=ジャズベーシストの納浩一先生が「これは絶対聴くべし」とDVD教材の中で推薦していたものですが)、やたら音数の多い、それでいて音が濁らない超絶ジャズピアニスト、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)のアルバム「Double Trios」の中の「Lover Man」を再生してみました。

途中の火の出るようなマーカス・ミラーのベースソロも、低音から中低音までムラなくバランスよく再生されています。

さらに、先日から何度か聴いた松下誠さんの名作「First Light」の双方をリファレンスとして再生してみました。音の分解能がいいのか、こちらもベースの動き、ギターのカッティング、美しいコーラスがきれいに再生されています。スタジオのモニタースピーカーのように、どの位置でどの楽器が鳴っているのか、よく分かります。


逆に高域の抜けがやや弱いので、ある程度のお値段のミニコンポとかに比べると、たとえば(最近あまり使っていませんが)PC用スピーカーの名作と言われるONKYO WAVIO GX-D90から比べると、メインのオーディオとして使うには、少し物足りない感じはあるかもしれません。


とはいえ、ギターアンプとして使え、また低域もよく出るのでベースアンプの代用にもなり、また部屋でデジタルミュージックの再生に使う分にも十分使えます。

ここ最近でゲットしたオーディオ製品の中では、一番の買いだったと思っています。


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