2017年10月23日月曜日

Bacchus BTE-1Mを買う

ひどいレベルだが、いちおうこれでもジャズギタリスト・松井洋先生にジャズギターと理論を師事した過去を持ち、自分ではジャズマンだと思っている。


ということでギターもYAMAHAGrecoのセミアコかEastmanの中華ES-175コピーモデルのフルアコをよく使っている。しかし、YouTubeでメイプル指板+シングルコイルピックアップの明るく軽い音質が自分の欲しい音に近いように思い、テレキャスターを買おうと思い立った。

ジャズでテレキャスターやストラトキャスターを使う人はあまり思い浮かばない。ちなみに俺の師匠はジャズギタリストにしては珍しく、オールローズウッドのFender テレキャスターを使用している。

結局、明るい音が欲しかったのと予算1万円ちょいで抑えたかったため、以前もジャズベースを買ってその作りの良さに感動したので、BacchusのエントリーモデルBTE-1Mを買うことにした。

色は木の木目を活かしたナチュラルが欲しかったが(大昔、Fender Japanのテレキャスターを持っていた時はナチュラルだった)、Bacchusのエントリーモデルにはナチュラルの設定がないので、近い色のブロンズを選んだ。

さて商品自体は注文から1日で家に届いた。大きな段ボールに入っていたので、そちらはすぐに分解して車のトランクに隠し、家人の目に触れぬように証拠隠滅を図る。

安ギターを買うのにBacchusを選ぶ理由は細かいところの造りの良さである。もちろんネックの表面にコーティングがない等、5万円以上のものと比べれば安っぽい造りであるが、フレット脇の仕上げはこの価格帯ではなかなかないほど滑らかであるのは、自分的にはかなり得点アップである。

Hard Offや中古ギターショップなどに行くと必ずフレット脇の仕上げをチェックしているが、3万円以下の中華ギターはまずダメ、意外にも造りがいいはずの昔のFender Japanでさえ粗い個体が少なからずあったりする。

その意味でBacchusは実売価格1万円ちょいの廉価版ギターでさえ、そこそこ綺麗に仕上げているようで、弾いた感触は全然悪くない。

さて先日東北の奥地でゲットしてきた真空管ミニアンプ(こちらはこちらで別途ご報告したい)につないでさっそく試奏してみる。


さてジャズをやりたいので、口紅型カバーで覆われたフロントピックアップしか使わないのだが、音はあまり中低音が強くない軽い音である。とはいえ、こんな音が欲しかったので全然文句はない。

ボリュームは7〜8、トーンはほぼゼロにして弾いてみると、何とも心地よい軽快なサウンドが出る。逆に言うと、ハードロックとかでソロをするには多少物足りないだろう。

ただしリアピックアップは形状やサイズ的にストラトキャスターと同じなので、オーバードライブを噛ませたり、真空管アンプでゲインを大きめに取れば、それなりに気持ちの良い歪みは生まれるであろう。

実際にうちのFender Sidekick Reverb 15Wで歪ませてみる。レスポールに敵うものではないが、たとえばイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」にぴったり合いそうだ。

なおFenderのメイプル指板と違うところは、Fenderは一体削り出しのネックで調整用のロッドを裏から入れているのでその穴を埋める茶色の線が入っているが、Bacchusは、またフジゲンなど他のストラトキャスターやテレキャスターのコピーモデルはローズ指板モデルと同様に指板部分を貼り合わせているので、裏に茶色の線がない。

まあ俺の遠くなりつつある聴力では、それによりどのような音質の差があるのかは分からないが。
また中華安ギターらしくどこか仕上げが完璧でないが、4弦の糸巻きの裏にポツンと成型時にできたような点が入っている。

土台になっているポプラ材もあまり特徴のない音であるが、よく言えばクリアで素直な音質のようで、ジャズだけでなくボサノバとかポップスのバッキングとか、自分の好きな音楽ジャンルで便利に使えるようであり、これからしばらく使い倒してみたい。

なお大手の楽器店の通販で買ったが、オクターブとか弦高とか調整されていなかったので、数百円程度の差があるが出荷時に調整してくれる小規模な楽器店で買う方がいいかもしれない。


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