2017年10月31日火曜日

アイリスオーヤマIYM-012で希臘ヨーグルト工場を作るべし

情報通の愚妻がしょっちゅうギリシャヨーグルト「パルテノ」を食っている。冷蔵庫の目立たぬところにストックしてあり、俺は100円ローソンや地元スーパーで買う茨城県のトモエ乳業の安いヨーグルトを食っている。

ところが、先日消化具合が悪いがヨーグルトのストックがなく、やむなく愚妻のストックから希臘ヨーグルトを1つ失敬した。


明確にダメと言われているわけではないが、いちおう永年気の修練をしてきた身としては、ある種の結界が張られているのが分かる。それでも手のひらに気を集めて、妻の希臘結界を破り、ブルーベリー味を1つぐいっと掴み取る。

さっそく食ってみると、ブルーベリーの味はしないが、濃厚で粘性があって何とも言えない旨味がある。夢中になってぱくぱく食っていると、底の方からブルーベリーソースが出てきた。これを混ぜて食うのかと今更気づいたが、仕方なくブルーベリーソースだけ食う。これは普通のジャムのようだ。

それにしてもあまりに美味いので自分もちょくちょく買ってきて食うようになった。ただし、これまで巨大な100円ヨーグルトに甘んじていた身としては、この値段は痛い。国際分業の進むグローバル化時代に逆行する何でも自前主義の自分としては、これは自分で製造するしかないと思うようになった。

もともと「発酵」とか「醸造」とかに興味があったので(実際には「腐敗」しか経験がないが)、これはいい機会だと思って、ヨーグルトメーカーを導入することにした。

Amazonで調べたところ3千円前後でいろいろ買えることが分かった。選択肢はいろいろあったが、温度が1度ずつ、時間が1時間ずつ設定できるということ、またメーカーとしての実績も考え、数百円差ならいいかとアイリスオーヤマのIYM-012に決めた。


さて翌日ヨーグルトメーカーが我が家にやってきたので、さっそくヨーグルトを作ってみることにする。

パッケージを開ける。

ヨーグルトメーカー本体に加え、調理用スプーン、容器、水切りネットなど付属品も必要十分に付いている。また説明書も分かりやすい日本語で(無名メーカー製だと日本語マニュアルすらないものもある)、しかもクッキングブックまで付いている。


まずは牛乳1リットルを買ってくる。低脂肪乳とか低温殺菌乳ではなく普通の牛乳がいいようだ。パック裏の表示を見て種別が「牛乳」であるものを選ぶとよいとのことだ。

牛乳1リットルでは量が多くて、ヨーグルトを追加すると牛乳が溢れてしまう。ということで100cc程度を抜くが、秤を使って100g程度(牛乳の方が比重が重いので100ccとはいかないだろうが)を取り除ける。

次にジャムが混じらないよう注意しながら熱湯をかけて減菌した付属の長スプーンで、大さじ4杯をすくい出す。たまたま家にあったピーチ味を使ったが、次回はプレーンを買うことにしたい。


温度は27度に設定。1度単位で設定できるのがこの製品のいいところだ。

右横の切り替えスイッチでタイマーに切り替える。保温時間は8時間に設定した。もっともスマホのタイマーを使って自分で電源を切ればいいので、タイマー機能はあってもなくてもよいとは思う。

最後に下段の電源スイッチを入れると、LEDが点灯し電熱器が作動して牛乳パックが加熱され、乳酸菌が活発に活動を始める(はず)。筐体に触ると、ほんのり暖かくなってきた。

冷静に考えると、小型オイルヒーターの横に種菌を入れた牛乳パックを置いて、100円ショップの温度計で温度調節してスマホで8時間測っても同じことができそうな気がしてきたが、もう開封したのでいいか。

山善(YAMAZEN) ミニパネルヒーター ホワイト DP-B165(W)

ということで8時間後に中身を見ると、牛乳はヨーグルトのような半個体担っていた。スプーンですくうと、トロトロした粘性のある白い液体が下に落ちていく。

さっそく試食するが、味は、、、俺がいつも食っている100円ヨーグルトと同じような、やや酸味の強いチープな味である。最初だと思って警戒して300ccしか牛乳を使っていないので、それほど量はないが、若干がっかりした。


<追記1>
あれこれ調べると40度で7-8時間で作っている人が多いようだ。ということで、翌日、やや肌寒い日だったので、41度で8時間で作って見た。今度はばっちり粘性も味も希臘ヨーグルトになっていた。ということで、温度は40度くらいが良さそうだ。

また時間も8時間としたが、寒い季節は少し長めにした方が発酵が確実に行き渡るような気がする。ということで、次回は41度・9時間を目安に作ってみたい。

面倒なので水切りはしなかった。それでも上澄みがやや水っぽいがその層を食べてしまうと、中層から低層(という表記をするのは、釣りのやり過ぎか)はあの濃厚でねっとりしたギリシャヨーグルトになっているので、それでいいかとも思う。付属品に水切り器具があるので、一度はやってみようとも思うが。

<追記2>
今後の課題としては、乳酸菌といってもいろいろ種類があり、効能も異なる。例えばよく使われるブルガリア菌やサーモフィラス菌、さらにビフィズス菌、フェカリス菌、カスピ海ヨーグルトで使われるクレモリス菌、ラブレに使われている植物性乳酸菌、さらにその下にも細かい種があり、それぞれ便秘解消、アレルギー低減、美肌、胃がんの元になるピロリ菌の撃退、さらには自律神経を整えてストレスを解消する等の効能が謳われている。

それらの特性を踏まえて、いろいろ作ってみて自分の体質に合うか、合わないかといったことも含め、検証していくのも楽しくて役立つように思う。

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