2018年4月22日日曜日

20年前のデジタルレコーダーRoland VS-880を復活させて録音してみた

思えば、4トラックカセットレコーダーの時代に、当時10万円以上するFOSTEXのレコーダーを愛用してせこせこ曲を書いていました。

その後、8トラックが出て、ついにはパソコンでMIDIシーケンサが出たり、デジタル化されて8トラックは当たり前、ついには16や24、さらに(自分も1つ持っていますが)今のパソコンのDAWでは、メモリとディスクが許す限りトラック無制限とか、もはや無差別テロとしか言いようのない、テクノロジーの進歩です。

ある日、川崎駅前に先輩のバンドの練習に行く直前、途中の巨大ブックオフにより、ジャンクコーナーを漁っていると、かつての名器というか元祖デジタルレコーダーの草分け、Roland VS-880のジャンク品が980円で売られていました。


値札の上には「電源は入りました」のメモ書きが。おそらくディスクが逝かれて使えなくなったのだろうと考え、急いでGoogle先生で見てみると、普通の 2.5インチIDEで使えるようです。

2.5インチなら家に山ほどあるので、これはけっこう遊べるのではないかと思い、レジにダッシュで持っていきました。

別に急がなくても20年前のレコーダー、私以外に買う人はなかなかいないと思いますが。

しかも冷静に考えるとZOOMの24トラックレコーダーも持っていたのでした。この非合理さがデジタル道楽の真髄だと、自分に言い聞かせます。

電源は入って正常に動いているようだ

まずは電源を入れてみます。

ヒューっと音がしてLEDが点灯しました。

ver 2.02なんで、機能拡張された最新ソフトのようです。


表示パネルでSCSIやらIDE(いずれもHDDや記憶装置の接続方式ですが、最近はあまり使われていません)をスキャンしています。

もしかしてSCSIなんて今や知らない人の方が多そうですが(涙)。

結局IDEで「???」と出たまま止まってしまいました。

基本的にIDE方式のハードディスクが入っているはずなのですが・・・。

ディスクがヒュー、ヒューと変な怪音を出しているので、おそらく死んでいるのでしょう。

コンパクトフラッシュが動かないので20GB HDDを取り付ける

ディスクの換装をすることにして、パーツを入れてあるケースをひっくり返します。

何と4GBのコンパクトフラッシュカード(CF)と、CFを2.5インチIDEに変換するアダプターが出てきました。
 


おそらく昔のFAT16フォーマットでVS-880は最大4GBでしょうから、ちょうどいいと思ってこれを取り付けてみました。

残念ながら、こちらも「???」マークが出て認識されません。

CFカードが悪いのか、インタフェースカードが悪いのか分かりませんが・・・。

諦めて、今度は昔ThinkPad X21で使っていた20GBハードディスクを付けます。
 
 


今度は、認識され、「フォーマットするか?」と確認してきました。

パネルから「Yes」としてディスクをフォーマットしました。さよならWindows XP。

録音してみる

裏のパネルにiPhone用のステレオミニジャックからRCAピンに変換するケーブルを繋ぎます。

またモニター用にヘッドフォンをつなぎます。


ヘッドフォン端子は標準サイズなので、ミニサイズから標準に変換する変換プラグを付けます。


まずはiReal Proというジャズ練習用アプリを使って、ガイドとなる原曲をトラック7と8に録音します。

今回は好きなジャズスタンダード「Stella by starlight(星影のステラ)」にしました。

ミキサーの7と8のセレクターを何度か押して(押すと切り替わる)、録音モードにしました。

ミキサーにはLEDがあり、無色で接続しない、黄色でミキサー、緑で再生、赤で録音になります。

1曲分、録音しました。

多重録音する

トラック7と8にiPhoneアプリによる模範演奏が入りました。

ミキサーの7と8をセレクターで再生モード(緑)にして、今度はチャンネル1にエレキギターをつなぎました。

本当はプリアンプ付きのダイレクトボックスを噛ませると、音圧が出ていいのですが、今日はテストということで。



ミキサーの入力1のゲインを微調整して、時々レベルがプラスになるくらいのレベル感で、音量を調節します。

何も操作しないと、入力1はミキサーのチャンネル1につながっています。

ということで、チャンネル1を録音モード(赤)に切り替えて、トラック7&8のガイド演奏を聴きながらギターを録音しました。

多重録音なら、1つはリズムギターでコードを刻み、もう1つでソロですが、ジャズという想定なので、コードを時々混ぜつつ、メロディを弾いていきます。


次にベースを3チャンネルにつなぎ、同じように録音しました。

さて、7&8チャンネルはフェーダーを0にしてガイド演奏は消して、自分のギターとベースだけ再生してみます。

録音している時の気分はジム・ホールとロン・カーターだったのですが、出てきた音は全くまとまりのない2つのスケール練習でした。

コード構成音だけは注意していたので、不協和音にはなっていませんが、互いに聴きながら練習しないと、アンサンブルにはならないことがよく理解できました(涙)。

エフェクトカードがあるので、リバーブを掛けてみる

VS-880は裏にインタフェーススロットがあり、エフェクターカードVS8F-1というオプションを挿すと、マルチエフェクトが使えるようになります。

もしやと思って、裏を開けてみると、しっかりカードが入っていました。

これでリバーブとかコーラスを掛けられるので、外部エフェクト機器は不要で、デジタルミキサーとしても完璧です!

普通、低音は残響させないので、ギターの再生チャネルのエフェクトをONにしてリバーブにします。

信号の一部を少しリバーブに流すようにして、ギターがホールで演奏しているような響きになりました。


まあ手持ちのZOOM R24だと中にドラムマシンの機能は入っているし、エフェクトも豊富で全然比較にはなりません。

でも、ディスクをSDカードに載せ替えたり、まだ若干残してあるMIDI機器をつないだりして、千円から3千円くらいで売られている、中古のレコーダーを再生して遊ぶというのは、意外にいけます。

当時の製品の設計思想の良さを感じる瞬間でもありました。

性能や使いやすさという意味では、ZOOM R24をもっと使っていくべきなんでしょうけど。

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