<過去記事>
クリップチューナーとにらめっこして音程を確認しつつBacchus BJB-1-FLでフレットレスベースの感覚を鍛えるなかなか太い音でサウンド的にはとてもいいと思ったのですが、指板のラインを目を血走らせて凝視しながら演奏するものの、ちょっと気を抜くとピッチが不安定になってしまい、確かに、まだ人前でやれるレベルではありません。
と言うことで、当面はフレット付きでやるしかないと、あらためてケースに納めていたYamaha MB-40を取り出します。
フルスケールのBacchusのコシのある音に慣れてしまうと、ミディアムスケールのMB-40は、(その分、弦が少し太いのですが)少し音圧が物足りなく感じます。
音程は同じなんですが、何か少し軽い感じがします・・・。
と言うことで、ここ最近はウッドベース風のウォームでファットな音が出ると言う、Crimson Redのエフェクターを噛ませています。
<過去記事>
安ミディアムスケールベースはOne Control Crimson Red Bass Preampでウッドベースになるのかこれはこれで非常にいい音で気に入っているのですが、基本は中低域を強化するプリアンプで、音の太さ(Gain)と明るさ(Brilliant)しかコントロールできません。
イコライジングとか、ファットな音に加え、もう少し細かいサウンドメイクができないか探していたところ、はたと激安だけどそこそこの性能、つまりコスパの良い機材で知られるBEHRINGERのベースプリアンプがあることを思い出しました。
と言うのは、フルアコやテレキャスター用にジャジーな音を出すために、BEHRINGERのアコースティックギター用プリアンプを使っていて、これがなかなか使い勝手が良いからです。
おそらく操作方法はADI21で慣れているので、その意味でも行けると思いました。
そもそもこのご時世に5千円前後で、高性能エフェクターが買えると言うのは、いつもながらBEHRINGERさん素晴らしいです。
YAMAHA MB-40につないでみる
と言うことで、いつもの通販(Amazon.co.jp)でゲットし、さっそくYAMAHA MB-40で音出ししてみました。
電池はコンパクトエフェクターでは一般的な006Pですが、わりと電池が長持ちするプリアンプ系では多少電力消費が多い方だと言うので、こまめにプラグを抜くとかして節電する必要がありそうです。
まずは2バンドイコライザーを全部12時の方向にして、フラットなイコライザー特性にした上で、ブレンド(Blend)を上げていきます。
これはもともとプリアンプなので、原音に対して加工した音をどれだけ混ぜるかを決めるコントロール、いわゆるミキサーです。
ここはエフェクト音を確認したいので、右に回し切ります。
おそらくエフェクト音のままで演奏しっぱなしなので、今後とも右10で使っていくと思います。
次にDRIVE(ドライブ)です。アンプのゲインのような働きでパワフルな音が出るのですが、あまり上げると歪みます。
自分のやっているジャズやボサノバには合わないので、ここは左4分の1くらいで控えめなセッティングにしておきました。
これでも、音量は大きくなり、全体的に音圧が上がりました。何とかフルスケールベースに対抗できるような太い音になってきました。
2バンドイコライザー、ドライブとプレゼンスでサウンドメイク
実際にBASSを上げたり、TREBLEを絞ったり強調したりして、音を決めていきます。2バンドイコライザーは、わりと効きがいいので、BASSを上げるとごりっとした低音が強調されてブーミーになったり、TREBLEを上げると倍音成分が強調されてシャリシャリした音になったり、明らかに変わってきます。
これは好みでいろいろな音が作れると言うことですが、いろいろいじって、BASSを7、TREBLEを4〜6くらいで落ち着きました。
次に高音の倍音成分を強調するPRESENSEを上下させてみます。
そもそもMB-40にはマイルドな音のフラットワウンド弦を張っているので、普通はブリリアントな音にはなりません。
ところが、このコントロールを3分の2くらい上げると、変にキンキンした感じでなく、それでも明らかに音の通りが良くなりました。
個人的には、これだけでも、このエフェクターをゲットした甲斐があったと言うものです。
ドラムやギター、キーボードなどアンサンブルの中で少しこのコントロールを上げると、高音成分が強調され、他の楽器に埋もれずにベースの存在感を出せるかと思います。
最後にテレキャスターにつないだら
ファットで暖かい音と言う意味では、One Control Crimson Redは気に入っているのですが、こちらでも全然負けていません。と言うより、そもそもコンセプトの違うエフェクターなので、ロックやフュージョンその他、一般的なベーシストにとっては、何かエフェクターを付けたいなら、真っ先に買うべきものでしょう。
2バンドイコライザー、軽めのオーバードライブ、エキサイター(PRESENSE)そしてダイレクトボックスと4つの機能が手に入ります。
値段も半分以下ですし。
シンプルにパッとつないでウォームな音が得られるCrimson Redより、いろいろいじれる分、BDI21の方が面倒ではあります。
でも、上記のようなセッティングが決まれば、こちらの方が使い勝手やサウンドの幅は広がるように思い、当面はセッションやライブにこちらを持参しようと思っています。
ついでに、最近メインで使っているSXシンライン ・テレキャスターをつないでみました。
これが大当たりで、イコライザーはフラット、もしくは少し低音を強調して6〜7くらいにして、PRESENSEを3分の2くらいにすると、何だか輪郭のしっかりした、それでいて落ち着いたジャジーないいトーンが出ます。
ちなみにAmazon.co.jpだと5千円くらいしますが、米国Amazon.comだと30ドル。到着に10日くらい掛かるのを我慢すれば、最安かもしれません(為替レート次第ですが)。
<2018/5追記>
米国Amazon.comでも29ドルで安いですが、楽器・音響の大型ショップのサウンドハウスでは税込、送料込みで3,500円ちょいなのを発見したので、以下にリンクしました。日本国内で買うならここが最安値のようです(記事加筆時点)。
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